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体験・イベント公開:

ACMIが「Beings」を世界初公開、来場者へ反応する13作品を大型画面に展開

ACMIがUniversal Everythingの生成・対話型作品13点を集め、身体の動きで変化する有料展示をMelbourneで開幕しました。

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大型スクリーンに映るカラフルな生き物の映像を、車椅子利用者を含む来場者3人が見ている「Beings」会場
撮影:Michelle Tran/ACMI提供、公式発表より(報道引用)

オーストラリア・MelbourneのACMIは2024年5月22日、展覧会「Beings」を開幕した。英国のアート集団Universal Everything(UE)による世界初公開展である。会期は当初9月29日までだったが、その後10月6日まで延長された。会場には、コードで生成したキャラクターを大画面に映す13作品を設置。鑑賞者が動くと、映像も変化する。

身体を入力にする13作品を、スクリーン文化の博物館へ

UEはMatt Pyke氏が2004年に設立した集団で、デザインや映像、音楽、ソフトウェア開発の専門家が参加する。映画のCGIや物理シミュレーション、ゲーム用のリアルタイム映像を作品制作に応用してきた。「Beings」は20年間の活動から作品を選び、初報では4点の新作を含むとされた。うち2点は開発中のインタラクティブ作品として告知されていた。

展示の要点は、完成済みの映像を一方向に上映するだけではないことにある。ACMIによると、多くの作品は変化し続けるアルゴリズムでつくられ、来場者ごと、来場のたびに異なる反応を返す。UEの公式展示ページは、大きく投影されたキャラクターがテクスチャーを変えながら変形し、跳ぶ、踊る、遊ぶという身体の動きで反応が強まると説明する。画面上の変化を受け身で眺めるのではなく、身体が入力装置になる設計である。

作品ごとに参加方法も異なる。新作「Migrations」は、動物のモーションキャプチャーデータを使い、架空の生き物の行列を描く。「Kinfolk」は1〜4人、「Symbiosis」は1〜2人の身体を追跡して映像へ反映する。ほかにも、全身を使って関わる作品と、行進や群れの変化を鑑賞する作品がある。

スケッチ、教育、夜間イベントまでを会期運営に組み込む

高精細な映像の背後にある制作工程も展示の一部だった。UEの作品は一本の手描き線から始まるとされ、「Beings」ではそのスケッチを世界で初めて公開した。コードやゲームエンジンの話だけで終わらせず、手描きから画面表現へ至る工程を見せることで、デジタル作品の設計を来場者に接続した。

入場料は7〜20豪ドルで、通常料金は20豪ドル。年齢や会員資格に応じた割引があり、4歳未満は無料だった。会期中には制作者のトーク、夜間イベント、参加型ダンスを別日程で実施。未就学児向けのプログラムと、学校向けの教育資料も用意された。

本展ではPanasonicが技術面、RMIT Universityが研究面の主要パートナーを務めた。City of Melbourneなども支援している。通常展示に教育利用と夜間イベントを加え、異なる年齢層が参加できる日程を組んだ。

同時参加人数は作品ごとに異なる

ACMIが人数を示した作品では、「Kinfolk」が最大4人、「Symbiosis」が最大2人で参加する。ほかの作品について、同時に認識できる人数や交代方法は案内されていない。会期全体の来場者数と、夜間イベントの参加人数も公表資料からは確認できない。