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LBEとは?意味と日本の代表事例、VR・XRとの違いを解説

LBEの意味を、チームラボボーダレス・IMMERSIVE JOURNEY・TeNQの画像と比較表で解説。VR・XRとの違い、代表企業と作品、施設運営の役割が分かります。

フリーロームXR、没入型映像、インタラクティブ展示、交流空間が一体となったLBE施設の編集部制作イメージ
画像:LBE Magazine編集部制作(OpenAI画像生成)

LBEとは、特定の場所へ足を運んで楽しむ体験型エンターテインメントのこと。「Location-Based Entertainment」の略で、エルビーイーと読む。テーマパーク、体験型ミュージアム、脱出ゲーム、デジタルアート、施設型VRなどが含まれる。

チームラボボーダレスで作品の中を歩く。IMMERSIVE JOURNEYで古代エジプトへ旅する。TeNQで月面観光を楽しむ。こうした施設では、会場の広さや映像、機材、同行者との体験が組み合わさり、現地へ行く理由になる。

日本語では「ロケーションベースエンターテインメント」「ロケーションベースド・エンターテインメント」などと表記される。この記事では、種類と国内の代表事例を比べ、VR・XRとの違い、制作や運営を担う企業を紹介する。

LBEには、テーマパークや没入型展示、施設型VRがある

LBEを分けるときは、使う機材と来場者の行動を一緒に見ると分かりやすい。ライドに乗る施設もあれば、作品の中を歩く展示や、俳優と会話しながら物語に参加する公演もある。

種類 代表的な体験 場所ならではの価値
テーマパーク・大型アトラクション ライド、ショー、テーマエリア 建築、乗り物、出演者を含む世界観の中で過ごせる
複合型アミューズメント施設 アーケード、ボウリング、レーザータグ、ミニゴルフ 複数の遊びや飲食を一か所で楽しめる
イマーシブシアター・脱出ゲーム 物語への参加、謎解き、俳優とのやり取り 来場者の選択や行動で進行が変わる
デジタルアート・没入型展示 大型映像、空間音響、インタラクティブ展示 建物全体を使ったスケールと身体感覚を得られる
施設型VR・XR フリーロームVR、MRアトラクション、VRライド 家庭では確保しにくい広さや専用機材を共有できる
街・文化施設を使う体験 AR街歩き、音声体験、史跡・博物館展示 実際の景観や歴史と物語を重ねられる

大型施設だけでなく、商業施設の一角で開くVRや期間限定の展示も対象になる。家庭向けゲームと比べると、会場の設備やスタッフの案内まで含めて一つの体験を提供する点に特徴がある。

日本の代表事例:作品の中を歩く、歴史を旅する、月面を巡る

次の3施設は、いずれも現地へ行って体験するLBEだ。映像の見せ方とヘッドセットの有無を比べると、体験の違いがつかめる。

施設・作品 場所 主な事業者と役割 何を体験するか ヘッドセット
チームラボボーダレス 東京・麻布台ヒルズ 森ビルとチームラボによる共同事業 部屋を越えてつながるデジタルアートを歩いて巡る 不要
IMMERSIVE JOURNEY横浜 横浜・アソビル3階 CinemaLeapが主催。Excurioが「Horizon of Khufu」などを制作 古代エジプトや印象派の画家がいた世界を巡る 使用
Space Travelium TeNQ/THE MOON CRUISE 東京ドームシティ・黄色いビル6階 東京ドームの施設。STYLYがVRコンテンツを提供 ロケットで月へ向かい、月面を歩いて観光する VR体験で使用

チームラボボーダレス:部屋を越えてつながるアートを歩く

麻布台ヒルズの「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」では、来場者が自分で進む方向を選び、展示空間を巡る。作品も一つの部屋にとどまらず、ほかの作品と関わりながら変化していく。

ヘッドセットを着けず、同行者と同じ空間を見渡せる。建物の中を移動しながら作品に出会うため、展示室そのものが鑑賞の一部になる。施設・作品の公式案内

光る球体と来場者を写したチームラボボーダレスの開業告知ビジュアル
チームラボボーダレスの開業時の公式ビジュアル。光る球体に囲まれた作品空間が写っている。画像:森ビル/チームラボ。 公式資料

IMMERSIVE JOURNEY:会場を歩き、古代エジプトや画家の時代へ入る

CinemaLeapが主催するIMMERSIVE JOURNEY横浜は、横浜駅直結のアソビル3階にある。ヘッドセットを装着し、会場を歩く動きに合わせて仮想空間を移動する「フリーロームVR」を体験できる。

作品には、Excurioによる古代エジプトの旅「Horizon of Khufu」や、第1回印象派展の時代を訪れる「印象派画家と過ごす夜」がある。同行者と歩きながら、現代の横浜から遠い場所や過去の時代へ入っていく。施設の公式案内

IMMERSIVE JOURNEY横浜の入口とVRヘッドセットを着けて会場を歩く参加者
IMMERSIVE JOURNEY横浜の入口と体験風景。現実の会場を歩く動きが、仮想空間の移動につながる。画像:CinemaLeap。 公式資料

TeNQ:月旅行のVRと宇宙の展示を一つの施設で楽しむ

東京ドームシティの「Space Travelium TeNQ」は、宇宙をテーマにした展示やVR、カフェを組み合わせた施設だ。VRコンテンツ「THE MOON CRUISE」はSTYLYが提供している。

来場者はロケットで月へ向かい、到着後は月面を歩いて観光や写真撮影を楽しむ。VRを体験した後も、宇宙に関する展示を見たり、カフェで過ごしたりできる。単独のVR作品を、施設全体で過ごす時間へ広げた事例だ。TeNQ公式サイト、STYLYの作品発表

宇宙飛行士、ロケット、月面探査車を描いたTHE MOON CRUISEの公式イメージ
「THE MOON CRUISE」の公式体験イメージ。月への移動と月面観光を題材にしている。画像:STYLY。 公式資料

3施設を比べると、ボーダレスは展示空間、IMMERSIVE JOURNEYは歩行型VR、TeNQは宇宙をテーマにした複数の体験が中心だ。ほかの施設も探す場合は日本のLBE施設・事例一覧で、所在地と体験方法を比較できる。

LBEとVR・XR、テーマパークはどう違う?

LBEを初めて調べると、VRやイマーシブ体験、テーマパークと同じ意味に見える。実際には、それぞれが指している範囲が違う。

用語 何を表す言葉か LBEとの関係
LBE 特定の場所で提供する体験型娯楽・事業 最も広い概念。技術の有無を問わない
VR・XR 現実と仮想空間をつなぐ技術や表現 LBEをつくる手段の一つ。家庭向けVRは通常LBEではない
イマーシブ体験 物語や空間へ深く入り込む体験 LBEと重なるが、オンライン作品など場所を選ばないものもある
家族向け複合型娯楽施設(FEC) 家族やグループ向けに複数の遊びを集めた施設 LBEの代表的な施設形態。遊びや飲食を一か所に組み合わせる
テーマパーク テーマに沿って複数の体験を構成した大型施設 LBEの一種。滞在時間と施設規模が大きい
位置情報ゲーム GPSなどで現在地を使うゲーム 現地体験と重なる場合はあるが、一般には別の分類

たとえば、家でVRゲームを遊ぶだけならLBEとは呼びにくい。同じ作品でも、専用会場へ行き、広い床を歩き、複数人で同じ仮想空間を共有し、スタッフの案内を受けるなら施設型LBEになる。LBEは機材の名前ではなく、場所を含めた提供方法の名前だ。

XRを使うLBEについては、施設型XRの仕組みと活用例、ロケーションベースVRの種類、フリーロームXRの位置合わせと運営で、それぞれ異なる観点から紹介している。記事で使われる略語はLBE・施設型XR用語集からも確認できる。

LBEに関わる企業:施設運営、作品制作、技術提供で役割が違う

LBEには、会場を開いて来場者を迎える企業と、そこで使う作品や技術を提供する企業が関わる。同じ作品を各地へ届ける際には、制作会社と現地の運営会社が組むこともある。

企業 代表的な作品・施設 主な役割
チームラボ チームラボボーダレス 空間と一体になったデジタルアートの制作
CinemaLeap IMMERSIVE JOURNEY XR作品の導入、施設の主催・展開
STYLY THE MOON CRUISE 施設向けVRコンテンツ・XR技術の提供
Excurio Horizon of Khufu、Life Chronicles 歴史・文化・科学を題材にした歩行型VRの制作
ティフォン ティフォニウム、コリドール 自社XR作品と店舗の展開、ライセンス・フランチャイズ提供

たとえば、TeNQという施設を運営する東京ドームと、THE MOON CRUISEを提供するSTYLYは役割が異なる。IMMERSIVE JOURNEYでも、作品を制作するExcurioと、日本の会場へ届けるCinemaLeapを分けて見ると、事業のつながりが分かる。

各社の提供内容や海外企業の事例は国内・海外のLBE企業一覧で紹介している。

LBEの広がり:一つの作品を複数の会場へ届ける

作品を制作し、複数の施設で提供する方法も広がっている。ティフォンは2025年12月に、XRアトラクションのライセンス提供とフランチャイズ事業を発表した。施設側は、作品を導入する方法と、ティフォニウムのブランドで店舗を開く方法を選べる。ティフォンの公式発表

国内ではSTYLYとKDDIが共同で、会場と作品の流通を支援するLBECを立ち上げた。会場の面積、天井高、電源、ネットワークなどの条件を整理し、コンテンツを導入する施設との連携を進める取り組みだ。LBEC公式サイト

施設の収入には入場券、飲食、物販、貸切などがあり、作品提供側にはライセンス収入などがある。市場規模の予測と企業の具体的な展開はLBE市場の規模と成長を示す動向、歩行型VRの機材や現場運営はフリーロームXRの解説で詳しく扱っている。

LBEについてよくある質問

LBEは何の略で、どう読みますか?

Location-Based Entertainmentの略で、エルビーイーと読む。日本語ではロケーションベースエンターテインメントと表記される。

LBEとVRはどう違いますか?

LBEは現地へ行って楽しむ体験の提供方法、VRは仮想空間を体験する技術を指す。IMMERSIVE JOURNEYはVRを使うLBEで、チームラボボーダレスはヘッドセットを使わないLBEの例だ。

LBEは常設施設だけですか?

期間限定の展示、ポップアップ、巡回型のVR興行も含まれる。営業期間よりも、現地の空間や設備を使って何を体験するかが共通点になる。

位置情報ゲームもLBEに含まれますか?

特定の施設や街を訪れることが体験の中心にある場合は、LBEと重なる。GPSを使うゲームという分類と、場所で提供するエンターテインメントという分類には、こうした接点がある。

まとめ:LBEは、現地の空間で作品や物語を体験するエンターテインメント

LBEはLocation-Based Entertainmentの略で、テーマパーク、没入型展示、体験型ミュージアム、施設型VRなどを含む。ボーダレスではアート空間を歩き、IMMERSIVE JOURNEYでは歴史の世界を旅し、TeNQでは月旅行のVRと宇宙の展示を楽しめる。

施設名だけでなく、何を体験するか、ヘッドセットを使うか、誰が作品を制作し、誰が会場を運営するかを比べると、LBEの具体像が見えてくる。実際の体験先は国内施設一覧、制作や導入の相談先を知るには企業一覧が次の手がかりになる。