← INDEX

施設公開:

Anakeesta、樹上遊歩道にホタルの同期発光を再現する没入演出

スモーキー山脈の同期発光を題材に、Anakeestaが樹冠の遊歩道で通年提供する夜間の光の体験。

REVIEWED
夜の森林内にあるAnakeestaの樹上遊歩道。橋の周囲で緑と黄の小さな光が点灯している
画像:Anakeesta提供、公式発表より(報道引用)

米テネシー州ガトリンバーグの山岳型パークAnakeestaは2026年4月28日、「Firefly Experience」を発表した。樹上遊歩道「Treetop Skywalk」の改修に合わせて加える夜間の光の演出である。

題材はGreat Smoky Mountainsで夏に見られる、ホタルの同期発光だ。樹冠を巡る既存の遊歩道へ照明と物語を組み込んだ。改修後のSkywalkと体験は6月17日に一般公開され、通年で利用できる。

本物のホタルを展示せず、光の同期を扱う

Firefly Experienceに生きたホタルは使わない。制御した照明を同時に点滅させたり、ゆっくり暗くしたりして、Great Smoky Mountainsの発光現象を表現する。実際のホタルの動きから着想を得た夜間演出であり、自然観察会とは内容が異なる。

題材となるホタルは、同地域に生息する Photinus carolinus である。Anakeestaによると、Elkmont近郊では晩春から初夏にかけて、数週間だけ大きな群れが集まる。雄が空中で短い発光を繰り返し、地表近くの雌が応答するという。施設では、この発光を光の波と暗転のリズムに置き換えた。

橋を渡る行為そのものを夜間コンテンツにする

演出の場所はTreetop Skywalkの高架通路である。来場者が森林の上に架かる橋や曲線状の道を歩くと、周囲の光が同期して点滅する。営業は日没後に始まり、天候によって中止する場合がある。昼は山々の眺望、夜は光の演出を楽しむ遊歩道となった。

Skywalk自体も更新された。新しいタワーと橋を加え、森林の奥へ続くキャノピー・パスを延長。ガトリンバーグとスモーキー山脈を見渡す展望地点も設けた。Anakeestaは、北米最長のツリー・ベース型スカイウォークと案内している。Firefly Experienceは、拡張された通路を歩きながら鑑賞する。

5年・1億ドル計画のフェーズ1として開業

この導入は、Anakeestaが2025年に公表した「Making More Magic」の第1段階に含まれる。2025年から2030年までの5年間に総額1億ドルを投じ、パークの面積を倍増させる計画だ。

2026年にはFirefly Villageを再整備し、Skywalkを拡張。新しい景観リフト「Crystal Express」も導入した。リフトはガラス床のキャビン56台で構成され、1台に最大6人が乗れる。山頂までの所要時間は約4分である。

6月の開業発表では、共同創業パートナーのKaren Bentzが、地域の同期発光を「地域の自然の魅力」として扱い、来場者に体験を共有できることに言及した。個別の体験料金や単独チケットの設定は、公式の発表・案内では確認できない。利用を検討する際は、当日の営業時間、日没後の運行、天候条件をAnakeestaの公式案内で確認する必要がある。

日没後に通年で点灯

自然の同期発光が見られる時期は、晩春から初夏の数週間に限られる。Firefly Experienceは照明を使うため、季節を問わず日没後に実施できる。ただし、天候によって営業を中止する場合がある。

Anakeestaは公式ページで、生きたホタルを使っていないことを明記している。単独料金は案内されておらず、訪問時にはパークの入場条件と当日の運行状況を確認する必要がある。