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施設公開:

Artelliがマカオに開業、600㎡の会場でARとデジタルアートを常設展開

City of Dreamsに、映像壁、AR、実物作品を組み合わせる複合アートスペースが開業した。

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マカオのArtelliで展示を鑑賞する来場者
画像:Artelli公式発表より(報道引用)

Forward Fashion Holdingsは2022年10月28日、複合アートスペース「Artelli」をマカオのCity of Dreamsに開業した。会場は約600平方メートル。実物作品の展示と大型映像、ARを組み合わせ、作品販売も行う常設拠点である。

最初の展示はディズニー作品を二つの手法で紹介

開業時にはSatoru Koizumiによるディズニー作品と、Joshua Videsが手がけた『トイ・ストーリー』のバズ・ライトイヤー作品を展示した。Koizumiの展示では立体作品とデジタル表現を組み合わせ、Videsの展示では白黒の線画のような空間を会場内に作った。

Koizumiの展示には、高さ4メートルのMickeyと1.5メートルのLotsoの木彫作品を置いた。制作に2年を要した作品のほか、Lotso、Aliens、Cheshire Cat、Tigger、Piglet、Stitch、Chip and Daleを題材にした会場限定の手彫り作品や原画も紹介した。屋外には高さ5メートルのMickeyとLotsoを設置し、建物へ入る前から展示の存在を伝えた。

Joshua Videsは、物や人物の輪郭を黒い線で描いたように見せる作風で知られる。ArtelliではBuzz Lightyearを白黒の線画調へ置き換えた作品を展示し、30センチ版の限定作品も販売した。同じディズニーIPを使いながら、木彫と線画という異なる作家の表現を並べた開幕企画だった。

来場者はスマートフォンを使うAR作品も体験できる。大型ビデオウォールにはデジタル作品を表示し、物理的な展示物と画面内の表現を同じフロアで行き来する構成にした。

白い展示空間に映像とARを追加

内装はフランスの建築・インテリア会社Malherbe Parisが担当した。高い天井と白を基調にした空間を用意し、作品ごとに背景を組み替えやすくしている。そこへ大型ビデオウォールとARを加え、実物作品、デジタル映像、スマートフォン上の表現を一つの会場で扱った。

発表では「immersive」や「multi-dimensional」という言葉が使われているが、全館を映像で覆う投影型施設だけを指すものではない。Artelliの場合は、実物の美術作品を中心に、空間演出、AR、映像、販売を重ねた複合的な展示を意味している。

商業施設内で展示と販売を一体化

Artelliは展覧会だけでなく、限定商品の販売やアーティストとの共同企画も扱う。カジノリゾート内の立地を生かし、目的地として訪れる美術館とは異なる客層にも作品への入口を設けた。

運営するForward Fashion Holdingsは、Greater Chinaでファッション、飲食、アートトイなど200店以上を展開していた。Artelliは、その小売運営の経験をアート展示と販売へ広げる新事業に当たる。同社は今後5年間でGreater Bay Area、中国本土、香港、東京、ソウル、ニューヨーク、ロンドン、パリへ拠点を広げる構想も示したが、これは2022年時点の計画であり、開業済み拠点の一覧ではない。

公式発表にはARの利用人数、端末の貸し出し、展示の更新周期は記載されていない。なお、マカオは中国の特別行政区であり、本サイトでは香港とは別の地域として扱う。