Aviation Ginがポートランドに蒸留所見学施設、共同オーナーの執務室は脱出ゲームに
約33,000平方フィートの蒸留所に見学ルート、試飲、店舗、短い謎解き体験を設けた。
Aviation American Ginは2022年9月23日、米オレゴン州ポートランドに蒸留所と見学施設を開業した。建物は約33,000平方フィート。製造工程の見学に、試飲、バー、ショップ、短い脱出ゲームを組み合わせた。
所在地は2075 NW Wilson Street。蒸留と瓶詰めの設備、ビジターセンター、テイスティングルームを一つの建物に収めた。Distillery DirectorのHollie Stephensonが製造と来場者向け施設の両方を統括し、工場の稼働と見学を接続した。
蒸留工程の先に複数の体験を配置
見学者はボタニカルの配合や蒸留設備、瓶詰め工程を見た後、テイスティングルームで商品を試す。ツアーは最大12人の少人数制で、料金は試飲込み28ドルだった。製造を説明して終わらず、その場で味わい、商品を購入するまでを一つの順路にしている。
館内のバーは、ツアーへ参加しない来場者も利用できた。開業時には「Ryan's Nitro Negroni」「Fizzy Bees Knees」「Grapefruit Collins」「Aviation G&T」「Saturn」「Flora Dora」の6種類をドラフトで提供し、季節ごとに入れ替える。試飲とカクテルは1日2.5オンスまでに制限された。
共同オーナーRyan Reynoldsの執務室を模した区画は、複数のパズルを解き、隠された小ネタを見つけて退出する脱出ゲームになっている。ブランドの広告で使われる人物像を、来場者が触れる小道具と謎へ変えた。蒸留工程の説明と事実上の執務室を混同させず、脚色された遊びの区画として分けている。
工場見学に娯楽を加える
蒸留所は商品が作られる実在の場所であり、それ自体が展示内容になる。そこへ脚色した執務室を加え、工程を学ぶ時間と遊ぶ時間を分けた。ブランドの沿革では、2020年にDiageoがDavos Brandsの買収を通じてAviation American Ginを取得している。施設はその後も発祥地であるポートランドを来場者との接点に選んだ。
施設は木曜から日曜の正午から19時まで営業し、試飲や酒類購入は有効な身分証明書を持つ21歳以上を対象とした。脱出ゲームの難易度と所要時間は公式発表に記載されていない。
製造拠点を観光の目的地へ変える際に、事実に基づく見学とブランド演出を併置した施設である。ツアー、バー、店舗を別々に利用できるため、全員を同じ長さのコースへ入れず、目的に応じて滞在時間を選べる。少人数ツアーの処理能力を、バーと物販が補う構成にもなっていた。
蒸留設備は製品を作るために稼働し続ける一方、見学者には安全な距離から工程を見せる必要がある。案内役が最大12人をまとめる方式は、立入範囲を管理しながら質問や試飲に対応するためのものだ。演出の強い脱出ゲームを途中へ加えても、製造工程と酒類の説明が見学の軸から外れないよう順路を分けている。