← INDEX

施設公開:

Cosm Los Angeles、ハリウッド・パークで7月開業へ 12K+ドームのチケット販売開始

Cosmがハリウッド・パークの初常設会場でチケット販売を開始。87フィートの12K+ LEDドームと夏季プログラムの内容を追う。

REVIEWED
ハリウッド・パークにあるCosm Los Angelesのガラス張りの外観
画像:Cosm 公式発表より(報道引用)

Cosmは2024年6月11日、ロサンゼルスのHollywood Parkに建設した同社初の一般来場者向け常設会場「Cosm Los Angeles」のチケット販売開始を発表した。発表時点で案内されたのは、スポーツ、エンターテインメント、アートを組み合わせた「Summer Showcase」のプログラムである。施設はSoFi Stadiumに隣接し、延床面積は6万5,000平方フィート(約6,039平方メートル)。会場の中心には直径87フィート(約26.5メートル)の12K+ LEDドームを据える。

なお、6月の発表は開業済みとの告知ではない。Cosmが同年12月に公表した2024年の総括では、Los Angeles会場の開業日は7月13日と明記されている。本記事では、6月時点で何を販売し、どのように施設を立ち上げようとしていたのかを、後日の公式確認も交えて記録する。

65,000平方フィートの会場で始めた夏季プログラム

Cosmが「Shared Reality」と呼ぶ体験は、大型映像を個人で鑑賞するだけでなく、会場の観客と同じコンテンツを共有する設計だ。同社の発表では、ドームの映像技術と観客の熱気を結び付けることを狙いとしている。従来のスポーツ中継を単に拡大投影するのではなく、現地で制作した映像を会場のドームで見せ、飲食を含む滞在空間に載せる点が、この施設のサービス設計にあたる。

最初のスポーツ番組として告知されたのは、7月27日の「UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2」だった。英国マンチェスターのCo-op Liveで行われる大会を、ロサンゼルスの来場者が八角形のケージ脇にいるような視点で体験する計画である。

チケットはCosmのウェブサイトと公式アプリで販売した。8月以降には、プレミアリーグ、NCAAカレッジフットボール、全米オープンテニスの中継も追加する予定だった。いずれも6月発表時点の計画であり、後に案内された個別日程や販売条件とは分けて見る必要がある。

エンターテインメントでは、シルク・ドゥ・ソレイユの「O」を7月28日から販売対象に含めた。ラスベガスのBellagioで上演されてきた水上演目を、没入型映像として見せる初の試みと案内している。

Cosm Studiosのクリエイター・プログラムからは三作品を投入した。Nancy Baker Cahillの「SEEK」と、Ricardo Romaneiroの「LIQUIDVERSE: Microcosm & Macrocosm」である。もう一本はGuy Reid監督の「Orbital」だ。7月に関係者向けの初上映を開き、その後は7月から8月にかけて有料で上映する計画だった。スポーツの生中継に加えて、上映日時を調整できる作品も組み込んだ番組編成である。

開業後に確認された稼働と拡張の前提

Cosmは8月以降、通常の営業時間とイベント運営へ移るとしていた。6月の発表では、ライブ映像の権利取得から会場向けの映像制作、座席販売、飲食提供までを一つの施設で扱う計画が示された。チケット販売の開始は、一般客を受け入れる前の準備段階に当たる。

年末のCosm公式発表によれば、同社は2024年後半、Los AngelesとDallasの2会場で150件超のライブスポーツイベントを提供した。没入型体験は数百件に上り、両会場合計で数十万人を迎えたという。

これはLos Angeles単独の実績ではない。それでも、スポーツとエンターテインメントを継続的に上映したことは確認できる。Cosmは当時、アトランタとデトロイトの新会場も発表していた。Los Angelesは同社が一般客向けに開いた最初の常設会場となった。

スポーツのない時間帯にも作品を上映

開業時の番組には、開催時刻が決まっているスポーツ中継と、上映回を設定できる「O」やアート作品が並んだ。Cosmは飲食スペースも備えており、チケットは会場内の座席区分ごとに販売した。

2024年末の実績はLos AngelesとDallasの合算で、会場別の来場者数や稼働率は公表されていない。Los Angeles単独の採算や、各番組の販売状況までは公式資料から判断できない。