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施設公開:

「Egyptian Pharaohs」が米国初開催、PBSスタジオを古代エジプトの没入空間に

South Florida PBSが古代エジプト没入展を米国初開催。投影、教育カリキュラム、学生制作VRを一体で展開した。

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古代エジプトのファラオ像を映した大規模な投影空間で、来場者が展示を鑑賞する様子
写真:South Florida PBS提供、公式発表より(報道引用)

South Florida PBSは2025年9月11日、「Egyptian Pharaohs: From Cheops to Ramses II」の開催を発表した。会場はフロリダ州ボイントンビーチのSouth Florida PBS Studios。10月3日に開幕し、主催者は米国初開催としている。

開幕前の9月30日にはリボンカットを実施した。ボイントンビーチ市のAngela CruzとAimee Kelleyの両コミッショナーらが出席し、同局が写真を公式サイトで公開している。

会場は、前年に「Da Vinci – An Immersive Experience」を開いた同局のスタジオである。South Florida PBSは前展を同地初の没入型会場での取り組みとしており、本展はその後継となる2本目の没入型企画だった。11月の同局の案内では、本展の会期を2026年3月31日までとしている。放送局の制作拠点を、半年近い期間にわたる有料の来場型コンテンツの会場として運用した点に、この企画の施設面での特徴がある。

神話からピラミッド建設までを投影空間でたどる

体験は、砂漠の風とともに失われた文明の遺構が現れる場面から始まる。公式発表によると、19世紀の画家David Robertsが描いた景観を起点にする。神々と世界の起源を描いた後、ナイル川沿いの自然と日常生活へ移る。ピラミッドの建設も扱う。

壁面と床面への投影では、石材が積み上がり、王たちの墓が形づくられる。スフィンクスが現れる場面もある。公式イベント写真には、大型のファラオ像や古代エジプトの風景を鑑賞する来場者が写っている。

制作はCulturespaces Studioが担い、エジプト学の専門家が開発に協力した。芸術監督はVirginie Martin、デザインとアニメーションはCutback、音楽の監修とミキシングはStart-Recが担当する。加えて、Ubisoft Entertainmentの「Assassin's Creed」から3D再構成を採用した。史料や美術品をただ表示する展示ではなく、ゲーム制作で用いられた空間再構成を映像演出へつなぐことで、古代エジプトの都市や建造物を大きな画面で見せる制作体制である。

学校向け教材と学生制作VRも同じ題材に接続

South Florida PBSは、3年生から12年生を対象に教育カリキュラムを用意した。フロリダ州が定める科学と芸術、数学の基準に沿う。社会科と言語科目にも対応する。

発表には古代エジプトを扱うウェブサイトも含まれる。南フロリダとの接点を紹介するデジタルシリーズと、ハトシェプストとの対話形式のチャット体験も制作した。教室で使える教材とオンラインコンテンツを展示と並行して提供した。

実施段階では、Palm Beach、Broward、Miami-Dade各郡の教師を招いた研修も行われた。FAU A.D. Henderson University SchoolでScience Through Artを教えるLindsey Wuestが講師を担当。同展の教材を使い、古代エジプトを授業へ取り入れる方法を紹介した。

South Florida PBSのInnovation Labは、Nova Southeastern Universityの学生に4本のVR作品を委嘱した。象形文字や神話、信仰を題材にしたオリジナル作品で、展示会場で公開された。

展示と教育プログラムを同時に展開

South Florida PBSは一般向けの投影展示とともに、学校で使うカリキュラムを制作した。教師向けの研修を開き、地元大学の学生にはVR作品を委嘱。ウェブサイトとデジタルシリーズ、対話型チャットも用意した。展示会場だけで完結せず、授業とオンラインでも同じ題材を扱う構成だった。