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施設公開:

伊豆大島ミュージアム「ジオノス」、4面投影の常設VRシアターを開設

伊豆大島ミュージアム「ジオノス」に、火山島の地形と暮らしを8K映像で伝える常設シアターが誕生しました。

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床と正面・左右の壁面に伊豆大島の空撮映像を投影するプロジェクションVRシアター
画像:株式会社NTT ExCパートナー 公式発表より(報道引用)

東京都大島町の伊豆大島火山博物館は、2025年7月1日に「伊豆大島ミュージアム - ジオノス -」として再開した。大島町によると、旧館は1986年の三原山噴火を契機に1990年7月に開館し、約33年後の2024年3月16日に閉館。改修後は伊豆大島ジオパークの拠点施設となり、「伊豆大島ぜんぶ博物館」をコンセプトに、島を巡る学びの入口を担う。

このリニューアルで導入された展示の一つが、常設の「プロジェクションVRシアター」だ。システム設計・施工と上映コンテンツ制作をNTT ExCパートナーが担当した。同社が6月23日に公表した内容では、5台のプロジェクターで正面、左右の壁面、床へ映像を投影する。正面スクリーンは約250インチ。来館者がゴーグルを着用する方式ではなく、立体的な映像と音響を空間全体で体験する設計である。

施設の公式案内は、シアターを「4面スクリーン」に映像を広げる没入型展示として紹介する。ここでいう4面は、NTT ExCパートナーの発表にある正面・左右の壁面と床への投影と対応する。常設展示の一部として置かれており、上演ホールで別途上映される約40分の映画とは区別されている。公式案内には、シアターの座席数、1回当たりの上映時間、上映開始時刻は記載されていない。

映像は大型ドローンと高精細VRカメラで撮影した8K素材を用いる。対象には、通常は立ち入りにくい三原山中央火口の上空や海上からの景観が含まれる。作品は二つある。「足元すべてが活火山」は、中央火口、火口列、噴火口跡をたどり、伊豆大島で起きてきた割れ目噴火・側噴火を扱う。「火山とともに」は、噴火に加え波、雨、風が地形を形づくり、その土地に集落や生活が育まれてきた過程を描く。火山を災害だけでなく、島の地形と生活条件を形づくる要素として示す構成だ。

シアターだけで完結させず、展示室とのつながりも改修の要点となる。Geo展示室では、伊豆大島の成り立ち、噴火史、地質・地形をデジタルサイネージと実物資料で扱い、1986年噴火に焦点を当てた防災対策・防災教育のコンテンツを設ける。旧館から引き継いだ地層大切断面の剝ぎ取り標本や岩石標本に、新期大島層群の地層標本を加えた。Bio展示室は火山島・海洋島の生態系、Human展示室は災害経験者の手記やインタビュー映像、生活史を紹介する。映像で見た火口や地形を、資料と島の暮らしの記録へ戻して確かめられる展示構成である。

改修は、火山の仕組みを単独で説明する博物館から、地質、自然、暮らしを並べて見せる場への拡張でもある。Bio展示室では、海辺から畑、森、山へと続く環境の変化に沿って、生きものが火山島へ到達し、噴火後の生態系が回復してきた過程を扱う。Human展示室には、水の確保に苦労した生活の知恵、昭和初期の観光、特産品に関する展示もある。プロジェクションVRシアターが空からの景観を提示し、三つの展示室が地上の資料と記録を補うことで、火山活動が島の環境と人々の営みに及ぼしてきた影響を複数の尺度で扱う。

ジオノスは元町字神田屋敷617にあり、通常は10時から16時30分まで開館、最終入館は16時。東京発の大型船が到着予定の日は9時に開館する。休館日は原則として水曜日(祝日の場合は翌平日)と年末年始で、臨時変更は施設公式サイトで告知される。

シアターと3展示室を続けて見る構成

プロジェクションVRシアターでは、三原山の火口や島の地形を大きな映像で見る。その後のGeo展示室には噴火史と岩石標本、Bio展示室には生態系、Human展示室には災害経験者の記録がある。シアターで見た景観を、実物資料や生活の記録から確かめられる順序になっている。上映時間と開始時刻は公式サイトに記載されていない。