← INDEX

体験・イベント公開:

SpotifyとGorillaz、聴取履歴とロンドン4壁画をつなぐファン向けクエスト

Spotify上のキャラクターマッチとロンドン4地区のQR壁画を連動させた、Gorillazのファン施策を追う。

REVIEWED
オレンジ色の背景に配置されたGorillazの4キャラクター、2D、Noodle、Russel、Murdoc
画像提供:Spotify/公式発表より(報道引用)

Spotifyは2026年2月27日、Gorillazの新作アルバム『The Mountain』に合わせたファン向け施策を発表した。企画は二つある。一つは、聴取履歴を使うアプリ内企画「Gorillaz Character Match」。もう一つは、ロンドンの壁画を巡ってQRコードを読み取るクエストだ。

SpotifyでArtist & Label Partnershipsを担当するTara Samahaは、アプリでの聴取と現実の場所をまたぐ体験だと説明した。ビジュアルにはGorillaz共同制作者Jamie Hewlettのアートを用いている。音源の配信告知に、キャラクター企画と街歩きを組み合わせたキャンペーンである。

聴取履歴から選ばれる4人のキャラクター

「Gorillaz Character Match」は、Gorillazをよく聴くSpotifyユーザーに向けたアプリ内体験だ。対象は計10か国。英国と北米の米国・カナダ、オセアニアのオーストラリア・ニュージーランドで提供した。中南米はメキシコとブラジル、欧州はイタリア・ポーランド・スペインが対象となった。

聴取履歴に応じて、利用者を2D、Noodle、Russel、Murdocのいずれかに割り当てる。結果に合わせて『The Mountain』の収録曲と過去曲を組み合わせたプレイリストも作成する。

結果画面では、共同制作者Jamie Hewlettがデザインしたキャラクターのシェアカードも利用できる。公式発表によれば、このアプリ内企画はGorillazのクリエイティブチームと協働して制作された。楽曲の再生データを使う仕組みと、バンドを構成する架空のメンバーというIP設定を結び付け、リスナーごとに異なるプレイリストと共有用素材を渡す点が特徴である。

ロンドン4地区を結ぶ壁画とQRコード

リアル施策では、ロンドンのPeckhamとShoreditch、Hackney、Portobello Roadに大型の手描き壁画を展開した。各壁画にはバンドのキャラクターとQRコードが描かれている。現地でコードを読み取ると、次の手掛かりを受け取れる。4地点すべてを巡った参加者は、チケットやグッズ、サイン入り記念品が当たる抽選へ応募できた。

壁画を見るだけではクエストを完了できず、4地点でコードを読み取る必要がある。オンラインのキャラクターマッチは10か国が対象だが、現地企画はロンドンだけで実施された。

Spotifyの発表には壁画の正確な住所や掲出期間がなく、参加人数と抽選の当選数も記載されていない。同社は、デジタルでの聴取から実世界での交流までをまたぐ「多層的」なファン体験と説明している。

4地点の読み取りを参加条件に設定

抽選へ応募するには、4地点すべてのQRコードを読み取らなければならない。この条件によって、Spotifyは壁画を見た人と全地点を巡った人を区別できる。アプリ内ではキャラクター診断とプレイリストを提供し、ロンドンでは実際の移動を伴う企画にした。

ただし、Spotifyは応募数や完走率を公表していない。『The Mountain』の公開に合わせた企画の内容は確認できるものの、壁画巡りが再生数やチケット販売に及ぼした効果までは発表から判断できない。