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施設公開:

Hall des Lumièresがニューヨークに開業へ、旧銀行をクリムトの映像空間に

CulturespacesとIMGが、旧銀行の出納ホールと金庫階に常設デジタルアート施設を開設。高さ約9メートルのクリムト作品を投影します。

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クリムトの作品が投影されたHall des Lumièresの内部イメージ
画像:Hall des Lumières提供、公式発表より(報道引用)

CulturespacesとIMGは2022年6月28日、マンハッタンに常設デジタルアート施設「Hall des Lumières」を同年9月14日に開業すると発表した。所在地は49 Chambers Street。旧Emigrant Industrial Savings Bankの出納ホールと金庫階を利用する。Culturespacesにとって北米初の施設となった。

高さ約9メートルのクリムト作品を投影

第1弾の「Gustav Klimt: Gold in Motion」は、グスタフ・クリムトの作品と画業を映像と音楽で紹介する。投影される画像は高さ30フィート、約9.1メートル。建物の寸法に合わせてマッピングし、大理石の壁、柱、ステンドグラスの天窓、曲面天井へ広げた。音楽もこの上映のために編曲された。

芸術チームを率いたのはGianfranco Iannuzzi。パリのAtelier des Lumièresでフィンセント・ファン・ゴッホを扱った没入型作品にも携わった人物だ。発表では、クリムトの生涯を順にたどりながら、旧銀行の内装と映像が重なる構成になると説明している。

メイン作品のほかに、クリムトから影響を受けたオーストリアの画家Friedensreich Hundertwasserの展示も用意。Nohlabによる「5 Movements」は、演者の5種類の身体動作を通して空間と時間を扱う。人間の精神を題材にした「Recording Entropia」も加わった。

銀行建築を常設文化施設へ転用

建物はマンハッタンのCity Hall Park向かいにあり、歴史的建造物として指定されている。Beaux-Arts様式を採用した初期の高層建築の一つでもある。会場では投影作品に加え、旧Emigrant Industrial Savings Bankの歴史と設計を紹介する映像を上映した。

クリムト作品の実寸を示すパネルも設置され、原画を所蔵する世界各地の美術館を案内する。投影された図像の鑑賞だけで完結させず、建物と原画の情報を別の展示要素として用意した構成だった。

Culturespacesはフランスで文化財や美術館を運営し、2012年から「Des Lumières」のデジタルアート施設を展開している。パリのAtelier des Lumièresについては、発表時点の年間来場者数を140万人と説明した。Hall des Lumièresでは、作家ごとに企画する展示を10〜12カ月ごとに更新する計画を示していた。

大人30ドルから、5歳未満は無料

開業時の入場料は大人30ドルから、5〜16歳は15ドルから。5歳未満は無料とされた。65歳以上と軍関係者には専用料金を設定。発表日の6月28日から年末分までを販売し、2023年の日程は後日追加すると案内した。

発表資料には営業時間、1回の上映時間、同時入場人数は記載されていない。10〜12カ月という展示更新の周期は明らかだが、年間の作品数や来場目標も公表されなかった。一方、旧銀行の寸法に合わせた投影、建築史の解説、原画の所在を示すパネルまで、開業展示の内容は具体的に示されている。既存の歴史的建築を常設の映像施設へ転用した方法を確認できる事例だ。