浅草花やしきに新エリア、映像で170年をたどりARで妖怪を撮る
花やしきの歴史を見せる映像型アトラクションと、妖怪を探すAR体験が新エリアに登場しました。
浅草花やしきは2023年6月27日、開園170周年に合わせた新エリアを同年7月20日に開くと発表した。新設するのは三つのアトラクション、プロジェクションマッピングを使う作品、飲食店、フォトスポットなど。施設の1階と2階を使い、既存のお化け屋敷も内容を一新した。
花やしきは1853年、牡丹や菊細工を見せる花園として始まった。明治期に遊戯施設や動物の展示が加わり、1953年には現在も残る「ローラーコースター」、1960年には後の「Beeタワー」となる人工衛星塔が登場した。2023年8月7日の開園170周年を前に行った今回の改装では、江戸の怪談と浅草の歴史を扱いながら、4面映像やARも採り入れた。
4面映像で浅草の今昔を巡る
「パノラマ時間旅行」は、4面のマルチ映像で浅草の現在と過去を巡る屋内アトラクション。2016年に営業を終えた「Beeタワー」から見えた浅草の風景も映像内で再現した。定員は24人、所要時間は約5分。0歳から利用でき、4歳以下には中学生以上の付き添いが必要となる。
料金はのりもの券4枚で、フリーパスにも対応した。展望塔そのものは復活させず、かつての眺めを映像で見せる。2016年に引退した園のシンボルを、限られた屋内空間で追体験できる形にした。
専用端末で園内の妖怪を撮影
「摩訶不思議!?君もスクープカメラマン」は、園内を歩くARアトラクションだ。参加者は「マルハナ新聞社」で任務を受け、専用端末を持って出発。現実の園内に現れる妖怪を探し、新聞記者として撮影する。
制限時間は約15分で、2歳から利用可能。4歳以下には中学生以上の付き添いが必要となる。料金はのりもの券4枚で、フリーパスも利用できた。「パノラマ時間旅行」が座って過去の景色を見る体験なのに対し、こちらは来場者自身が園内を移動し、端末を向けて妖怪を見つける。
江戸四大怪談を70メートルで体験
既存のお化け屋敷は「お化け屋敷~江戸の肝試し~」へ刷新した。「累ケ淵」「牡丹灯籠」「番町皿屋敷」「四谷怪談」を題材にした、全長約70メートルのウォークスルー型施設である。所要時間は5〜6分。0歳から利用でき、4歳以下には付き添いが必要だった。
三つのアトラクションは、見る、探す、歩くという異なる参加方法を用意した。過去の花やしきと浅草は映像で眺め、現在の園内では妖怪を探し、江戸の怪談は自分の足で巡る。いずれものりもの券4枚で、フリーパスにも対応した。
NAKEDが四季の花を投影
花園の記憶は映像にも引き継いだ。
1階の「NAKED花景色」は、NAKED, INC.と花やしきの初めての共同企画。プロジェクションマッピングで四季の花を映し、花園として始まった浅草花やしきの原点を表現した。年間を通じて花見を楽しめる空間として、新エリアに組み込まれている。
飲食店「お花見茶屋」では、8年ぶりに復活した「パンダカー焼き」や、具材を炊き込んだ「花むすび」などを販売した。パンダカー焼きは、園を象徴する乗り物をかたどった一口サイズの焼き菓子で、あんことカスタードの2種類。花むすびは炊き込みご飯に具材を詰め、5種類をそろえた。
2階には、提灯の下に商店が並ぶように仕立てた「ご利益横丁」を設けた。小吉、中吉、大吉と名付けた三つの広場には、花や動物、もののけのオブジェとベンチが並ぶ。1階から続く「時空階段」には過去の園内写真を展示した。階段、休憩場所、飲食店までレトロな意匠でつなぎ、アトラクションの外でも花やしきの時間をたどれるエリアにまとめている。