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施設公開:

羽田にMR体験施設「羽田出島」、Magic Leap 1で架空の日本へ

HANEDA INNOVATION CITYに、MR体験と日本各地の工芸品展示を組み合わせた体験型商業施設が開業した。

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羽田出島のThe Heart of ZIPANGUを体験する来場者
画像:羽田未来総合研究所提供(公式発表より)

デジタル体験施設「羽田出島」の開業が2020年9月10日に発表された。運営に携わったのは、日本空港ビルデングと羽田未来総合研究所、ワントゥーテンの3社。場所は羽田空港に隣接するHANEDA INNOVATION CITYの2階で、開業日は同月19日だった。

羽田出島は施設全体の名称で、デジタル体験施設のブランド名は「DEJIMA by 1→10」。その中でMRプログラム「The Heart of ZIPANGU」を初公開した。日本文化とテクノロジーを組み合わせた架空世界を、Magic Leap 1で体験する施設として案内された。

Magic Leap 1で見る「ネオジャパネスク」

DEJIMA by 1→10が掲げたテーマは「ネオジャパネスク」。日本の伝統文化を新しい技術で更新した架空世界を指す。来場者はMRグラス「Magic Leap 1」を装着し、現実の空間に重ねて表示されるデジタルアートを見る。

公式発表では、古くからの風景や四季の楽しみを仮想の現代日本に表現すると説明している。一方、既存本文にあった扇子型デバイス、腕の動きで変化する景色や生き物、壁面映像という記述は確認できなかった。いずれも一次資料の裏付けがないため削除した。

MRは現実の視界を残したままデジタル表現を重ねる技術だ。施設側は、デジタルアートと没入型演出を組み合わせ、初めて見る一方でどこか懐かしさを感じる体験を目指した。

「開国しなかった日本」を描く

The Heart of ZIPANGUのコンセプトは「開国しなかった日本」。日本が開国せず、独自の美意識を保ったまま技術や産業を発展させたら、どのような世界になったかを描く物語だった。

制作陣には複数分野のクリエイターが参加した。エグゼクティブプロデューサーはワントゥーテンの澤邊芳明、エグゼクティブアドバイザーは市川海老蔵。植木豪と飯嶋久美子、冨沢ノボルも参加し、音楽にはブレイクビーツユニットHIFANAが名を連ねた。クリエイティブディレクションと総合演出は引地耕太が担当した。

発表資料には、プログラムの所要時間と同時体験人数が記載されていない。MRグラスの台数や物語の詳しい進行も不明だ。体験中の移動方法や参加者の操作についても説明がなく、公開時点で確認できるのはコンセプトと使用機材、主な制作陣までとなる。

日本各地の工芸品を施設内に展示

羽田出島には、ワントゥーテンのコマースプラットフォーム「ENU」を使った商業スペースも設けた。ENUは各地のものづくりに携わる人がファンへ商品を届けるサービスで、施設内では日本各地の風景から着想を得た職人の品を展示した。

既存本文は食品販売や飲食施設にも言及していたが、今回参照した公式発表には記載がない。商品をどのように購入するか、MR体験と展示品が具体的にどう連動するかも明らかにされていない。そこで、公式に確認できる工芸品の展示とENUの説明に範囲を絞った。

天空橋駅直結、正午から午後8時まで営業

所在地は東京都大田区羽田空港1丁目1番4号。京浜急行電鉄空港線と東京モノレールの天空橋駅に直結していた。営業時間は平日、土日、祝日とも正午から午後8時までで、最終入館は午後7時30分だった。

開業記念の前売券は一般と高校・大学生が3,190円、4歳から中学生までは1,650円。当日券は一般と高校・大学生が3,850円、子どもは1,650円だった。前売券はチケットぴあで販売し、会期中は会場でも取り扱うとしていた。

混雑時には待ち時間が生じ、当日に入場できない可能性も告知された。ただし時間指定券だったか、1日当たり何人を受け入れたかは公表されていない。

開業時は感染対策を実施

2020年9月の開業にあたり、入館前に検温し、館内の清掃と換気を行った。対面カウンターにはアクリル板を設置。スタッフはマスクまたはフェイスガードを着用した。37.5度以上の発熱がある来場者や体調に不安がある人には入館を控えるよう求めた。

公式発表が示したのは、MR体験と工芸品展示を同じ施設内に置く構成だった。来場者数、物販売上、羽田空港利用者の比率は公表されておらず、空港隣接という立地が実際の集客へどう影響したかまでは判断できない。