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施設公開:

アトランタにIlluminarium第1号施設、巨大映像でアフリカの自然を再現

床と壁への映像投影、立体音響、振動、香りを使う常設型の没入施設がアトランタで開業しました。

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Illuminarium Atlantaの大型映像に囲まれたバー空間
画像:Illuminarium提供(公式発表より)

Illuminarium Experiencesは2021年7月1日、米アトランタのBeltLine沿いに第1号施設を開業した。2万6000平方フィート、約2415平方メートルの会場で、最初の作品「WILD: A Safari Experience」を上映した。

南アフリカ、ケニア、タンザニアで撮影

「WILD」の映像は、制作会社RadicalMediaが南アフリカ、ケニア、タンザニアで撮影した。現地の自然環境で暮らす動物を捉えた映像が室内を覆い、来場者は会場を歩きながら、象などが目の前を横切る場面を見る。

映像は壁から床まで広がる。立体音響や香りも加わり、象が歩く場面では足音に合わせて床が揺れる。さらに、来場者の行動が映像内の出来事に作用するインタラクティブな演出を取り入れた。

ヘッドセットは使わない。運営会社は、この形式を「眼鏡を使わないVR」と表現した。複数人が同じ映像空間に入り、互いの姿を見ながら移動できる点が、個人用ヘッドセットを使うVRとの大きな違いだ。

次回作は月と火星を歩く「SPACEWALK」

Illuminariumは、同じ会場で作品を入れ替えられる。開業時に次回作として予告されたのは「SPACEWALK」だった。太陽系を巡り、月や火星の表面を歩く感覚を映像とインタラクションで表現する。月面を歩くと足跡が残る演出も紹介された。

「WILD」がアフリカの自然を扱う一方、「SPACEWALK」の舞台は宇宙だ。題材が大きく変わっても、映像・音響設備に振動や香り、インタラクションを加える仕組みは共通して使える。Illuminariumは、作品ごとに空間を造り直すのではなく、上映内容を更新して異なる場所を見せる施設として設計された。

夜は七つのデジタル空間を映すバーへ

営業は昼で終わらない。夜はバーになる。「The Bar at Illuminarium」はRockwell Group内のLABが設計を担当し、東京の街路や空想上の風景など、七つのデジタル空間を切り替えた。リアルタイム映像を取り入れ、同じ景色が毎回まったく同じように再生されない演出も用意した。

来場者は映像に囲まれた空間でカクテルと軽食を注文できる。昼の「WILD」で使う投影・音響設備が、夜には飲食空間の演出へ切り替わる。独立したレストラン「The Illuminarium Café」も同日に開業し、朝食から夕食まで、午前9時から午後11時まで週7日営業すると発表された。

カフェには屋内席と、BeltLineに面した屋外パティオを設けた。アフリカ各地の料理に加え、サラダやフラットブレッドなども用意し、展示を見ない人も利用できる一般向けの飲食店とした。

昼の展示から夜の飲食まで同じ設備を使う

Illuminarium Experiencesは、映像制作から建築・舞台設計、体験技術、施設運営までを担う各社が集まって設立された。Alan Greenberg、RadicalMedia、Rockwell Groupが企画し、会場運営にはLegendsが参加した。

開業時点では、アトランタに続き、2022年1月にラスベガスのAREA15、同年秋にマイアミのWynwood Arts Districtへ進出する計画も公表された。ニューヨーク、シカゴ、トロントなども候補地に挙げていた。

アトランタの第1号施設は、昼の没入型展示、夜のバー、終日営業のカフェという三つの用途を持った。昼は「WILD」の世界を歩き、夜は同じ投影・音響設備に囲まれて飲食する。作品の入れ替えだけでなく、一日の中でも空間の使い方を切り替える構成だった。