← INDEX

施設公開:

横浜に最大75人対応の歩行型VR施設「IMMERSIVE JOURNEY」

横浜駅直結のアソビルにIMMERSIVE JOURNEYが開業。第1弾「Horizon of Khufu」で古代エジプトを歩く体験を提供した。

REVIEWED
IMMERSIVE JOURNEY「Horizon of Khufu」で古代エジプトを体験する来場者
画像:CinemaLeap公式発表より(報道引用)

CinemaLeapは2024年11月28日、横浜駅直結のアソビル3階に、大型XR施設「IMMERSIVE JOURNEY」を開くと発表した。開業日は12月1日。ヘッドマウントディスプレイを装着し、会場を自分の足で歩くフリーローム型の施設である。第1弾には、古代エジプトを巡るExcurioの作品「Horizon of Khufu」を選んだ。同作の日本公開はこれが初めてだった。

同じ空間を歩く仲間の姿もVRで確認

会場の床や壁には、ヘッドセットのカメラが読み取るマーカーが設けられた。参加者の位置を把握し、VR内でも互いの存在が分かるようにする仕組みだ。仲間と同じ空間を移動しながら物語を進めるため、個室で映像を見る体験とは感覚が異なる。

一つのグループは4人まで。5人以上で来場した場合は、二つのグループに分かれて同時に体験できると案内された。施設全体では最大75人に対応する。少人数で一緒に歩く物語体験を保ちながら、一度に多くの来場者を受け入れる運営を想定していた。

作品の体験時間は約45分で、ヘッドセットの着脱と説明に別途約15分が必要となる。受付から終了まで、およそ1時間を確保する内容だ。公式発表には会場の床面積が記載されておらず、従来の記事にあった「約1000平方メートル」という数字は確認できないため削除した。

ピラミッドの頂上からナイル川へ

「Horizon of Khufu」が描くのは、約4500年前のクフ王とピラミッドをめぐる旅である。参加者はピラミッドの頂上からギザとカイロを見渡し、「太陽の船」でナイル川を進む。さらにピラミッド内部を探索し、古代エジプトの儀式へたどり着く。現地の文化財をそのまま再現するだけでなく、通常は立ち入れない場所や過去の出来事まで、一続きの物語として歩かせる作品だ。

日本語版では、ファイルーズあいがエジプト学者で案内役のモナを担当した。沢城みゆきは、ピラミッド内に現れる猫の女神バステトを演じる。日本の来場者が物語を追えるよう、海外版の映像に日本語音声を加えた。

発表時点で同作は世界15都市以上に展開し、累計150万人を超える来場者を集めていた。CinemaLeapが開業前に行ったクラウドファンディングでは、返礼として先行体験の機会も提供した。その参加者へのアンケートでは、約8割がXR体験に「とても満足」と回答したという。ただし、回答者数や調査方法は発表資料に記されていない。この割合が、来場者すべての評価を表すとは限らない。

料金と営業時間

一般料金は1人あたり平日4000円、土日祝5000円。4人以上のグループ料金は平日3800円、土日祝4500円で、50人以上の団体は個別の問い合わせに対応する。対象年齢は8歳以上だった。

営業時間は平日が午前11時から午後9時、土日祝が午前10時から午後10時まで。横浜駅直結で夜まで営業するため、休日のレジャーに加え、学校や仕事の後にも利用しやすい時間帯だった。チケットは公式サイトから購入する方式だった。

海外の歩行型XR作品を入れ替えて届ける

CinemaLeapは、2025年に別の海外人気作品も追加する予定を示していた。つまり、IMMERSIVE JOURNEYは「Horizon of Khufu」だけを上映する専用施設ではない。作品を入れ替えながら、日本では触れる機会の少ない歩行型XRを継続して紹介する会場として始まった。

フリーロームVRは、来場者ごとにヘッドセットを用意し、安全に歩ける空間と位置管理が必要になる。その一方で、物理的な舞台装置をすべて作り替えなくても、別の時代や地域を扱う作品へ更新できる。横浜の施設は、最大75人という受け入れ数と作品更新の計画を組み合わせ、歩行型XRを常設興行として運営しようとした事例である。