Immotion、動物園・水族館向けVR「Flight of the Mantas」を発表
Immotionがマンタの生態を追うVR作品をAZA会合で公開。海洋保全と施設内エンターテインメントを組み合わせます。
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施設向けVRを手掛けるImmotionは2023年3月28日、新作「Flight of the Mantas」を米国動物園水族館協会(AZA)の中間会合で公開した。海中を進みながらマンタの生態に触れる作品で、動物園や水族館の来場者に向けて提供する。
メキシコの海でマンタを撮影
作品では、メキシコ・ユカタン半島沖の海を舞台に、マンタが泳ぐ姿をVRで間近に見せる。Immotionは海洋研究者や撮影チームと協力し、野生の環境で映像を収録した。来場者が実際の生き物を飼育展示で見る機会とは別に、生息地の広さや水中での動きを伝える役割を持つ。
同社はモーションシートとVRヘッドセットを組み合わせた設備を、動物園、水族館、博物館へ展開してきた。着席型にすることで広い歩行スペースを必要とせず、既存施設内へ比較的コンパクトに設置できる。
体験料金の一部を保全活動へ
「Flight of the Mantas」はエンターテインメントだけでなく、海洋保全への関心を促す内容として作られた。Immotionの施設向けモデルでは、運営先と収益を分ける方式も採用している。発表では個別施設への導入日や料金は示されていないため、AZA会合での公開は導入候補となる施設への提案段階にあたる。
編集部の見方
水族館がVRを導入する意味は、実物の代替を作ることではない。飼育が難しい環境や、生息地でしか見られない行動を来館中の体験へ加えられる点にある。映像の驚きが、展示解説や保全活動への理解につながるかまで見たい作品だ。