← INDEX

施設公開:

道頓堀に「JapaDive Osaka」、訪日客向けXRシアターと旅行者ラウンジを一体化

道頓堀で始まるXRシアターと旅行者ラウンジ。料金、上映時間、伝統芸能・ポップカルチャーの演目を確認します。

REVIEWED
Meta Quest 3を頭に装着しようとする人物。JapaDive Osakaの公式発表に掲載されたイメージ写真
画像:JTB、NTTコミュニケーションズ、NTTコノキュー 公式発表より(報道引用)

JTBは2025年3月17日、「XR-Theater&Cafe JapaDive Osaka」の開設を発表した。NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とNTTコノキューが共同で参加する。開業日は4月1日。場所は大阪・道頓堀の中座くいだおれビル5階、「GIRAFFE Japan」内である。

同じフロアには、JTBが「Dotonbori Traveler's Lounge」も開設する。訪日客を主な対象とし、XRによる日本文化の鑑賞と、休憩・旅行情報の提供を一つの場所で行う計画だった。

道頓堀の滞在時間と消費を増やす狙い

3社が挙げた開設の背景は、大阪・関西万博と2030年度の大阪IR開業を契機とする訪日客の増加見込みである。飲食店が集まる道頓堀では、旅行者の満足度が高い一方、娯楽施設や観光コンテンツの選択肢は多くないという認識を示した。新しいエンターテインメントを加え、エリア内の滞在時間と消費額を高めることが目的となる。

役割分担も明示されている。JTBは地域資源を生かす交流創造事業、NTT ComはトータルICT事業、NTTコノキューはXR事業の知見を持ち寄る。施設を単なる映像視聴の場にとどめず、観光地の中で過ごす時間を増やすサービスとして組み立てた点に特徴がある。

Meta Quest 3で伝統芸能とポップカルチャーを上映

JapaDive Osakaでは、没入型デバイス「Meta Quest 3」を使用する。発表時点で示された演目は、能、狂言、雅楽と、NTTコノキューが運営するバーチャルアーティストユニット「Tacitly」によるポップカルチャーコンテンツだ。能は人間国宝の大槻文藏氏一門、狂言は茂山千五郎家、雅楽は東儀秀樹氏・典親氏が出演する。Tacitlyの体験コンテンツには「残酷な天使のテーゼ」「アイドル」「サムライハート」の3曲を用いる予定とした。

営業は年中無休。料金は座席種別により1公演3,000円(税込)からで、体験時間は1公演60〜70分、各回の受付は30分前から始める。発表された上映枠は12時30分と15時30分の2回で、前者は能・狂言と雅楽、後者は能・狂言とポップカルチャーを組み合わせる。時間、料金、演目があらかじめ定まった公演形式であり、道頓堀を訪れる旅行者が旅程に組み込みやすい運用を想定している。

ラウンジは利き酒と旅行商品の案内を担う

同フロアのDotonbori Traveler's Loungeは、世界中の旅行者と日本各地をつなぐ「地上の港(ポート)」をコンセプトに掲げる。利用者向けには、全国から選んだ日本酒2種と季節に合わせた1種を提供する利き酒体験、訪日旅行者向け旅行商品の紹介、季節に応じたイベントを予定している。

ラウンジも4月1日開設、営業時間は11時から18時まで、年中無休とされた。利用料は日本酒利き酒セットまたはビール2杯とおつまみを含む2,500円、ソフトドリンクとおつまみのセットは1,000円で、追加ドリンクは別料金である。XRの公演を待つ時間や体験後の時間に旅行情報へ触れられる構成で、シアターとラウンジを別々の目的で運営するのではなく、来訪者の次の移動や消費へつなげることを目指す。

中座くいだおれビル5階は、ビルのリニューアルに合わせて2025年3月26日に「GIRAFFE Japan」として開く予定と発表された。時間帯によって異なる3つのコンセプトを展開するエンターテインメント空間の中に、昼間から利用できる観光向けのXR体験とラウンジが入る。

60〜70分のXR公演と旅行者ラウンジ

JapaDive Osakaの公演は1回60〜70分で、料金は座席種別により3,000円からと発表された。上映枠は12時30分と15時30分の2回。各回の受付は開始30分前から行うとされた。

ラウンジは11時から18時まで営業し、日本酒の利き酒セットなどを提供する。公演別の座席稼働率、ラウンジとシアターの両方を利用した人数、開業後の利用者数は、発表資料には記載されていない。