ラスベガスに「John Wick Experience」、映画世界を俳優と巡る多室型アドベンチャー
AREA15に開業した約45分の体験が、セット、俳優、ゲーム、バー、物販を一つの映画世界として接続します。
映画「John Wick」の世界へ参加者が入る「JOHN WICK EXPERIENCE」が2025年3月、ラスベガスのAREA15で開業した。Lionsgate、AREA15、Egan Productionsが手掛け、複数の部屋を俳優や演出とともに進む約45分の体験を提供する。
Continentalの内部で任務に参加する
参加者は映画に登場する「Continental」のラスベガス拠点へ入り、限られた時間のなかで選択や課題に向き合う。一般的な展示のように映画の小道具を見るだけではなく、スタッフや俳優とのやり取りを通して物語へ参加する構成だ。
公式施設には体験本編に加え、テーマバーと物販エリアも用意された。映画の世界観を、チケット制の主体験だけでなく飲食と商品購入まで延長している。
映画IPを固定された筋書きだけにしない
映画を題材にした体験では、有名な場面を再現するだけでは、来場者が観客のままになりやすい。John Wick Experienceは、セット、特殊効果、俳優、ゲーム要素を組み合わせ、来場者自身の判断が進行に関わるよう設計した。
一方で、参加者ごとの積極性には差がある。役になりきりたい人と、演出を見守りたい人の双方が楽しめるよう、参加の深さを選べる運営が必要になる。
編集部の見方:IP体験を夜間消費へ広げる
AREA15は複数の没入型施設を集める地区であり、単独アトラクションだけでなく、飲食やほかの体験との回遊をつくれる。John Wick Experienceがバーと物販を備えることも、映画IPをラスベガスの夜間消費へ接続する設計といえる。
映画ファンの初回来場だけでなく、俳優とのやり取りや選択によって再体験の差をつくれるかが継続運営の鍵になる。IPの忠実な再現と、参加者へ渡す自由度のバランスが注目点だ。