kZm「VIRTUAL DISTORTION」、3Dアバターで3日間の仮想ライブ
HIP HOPアーティストkZmが、3Dスキャンとモーションキャプチャーを使い、VARPの仮想会場でライブを開催しました。
PARTYは2020年7月22日、HIP HOPアーティストkZmのバーチャルライブ「VIRTUAL DISTORTION」を開催すると発表した。期間は7月31日から8月2日まで。iOSとAndroid向けの専用アプリ「kZm LIVE by VARP」から無料で参加できた。
題材はkZmが同年4月に発表した2枚目のアルバム『DISTORTION』。3Dスキャンで制作したアバター、モーションキャプチャー、CG映像を組み合わせ、アルバムの世界観をスマートフォン内の仮想会場に展開した。
3DスキャンしたkZmが出演
kZmのアバター制作にはCyberHuman Productionsのフォトグラメトリー技術を使った。134台のカメラで人物を同時撮影し、画像から三次元データを作成する。さらにモーションキャプチャーを用い、本人の動きをアバターのパフォーマンスへ反映した。
出演者にはkZmのほか、アルバムで共演した野田洋次郎、BIM、LEXが名を連ねた。公式発表は追加ゲストも予定していると案内。主催はPARTYとand music、協力はand tokyo、協賛はNIKEだった。
各回の放送内容は同一と告知された。発表資料には3日間の詳しい開演時刻、1公演の長さ、同時参加人数は掲載されていない。
アバターでVARP内を移動
会場にはPARTYが開発したVirtual Park System「VARP」を採用した。利用者はアバターで仮想空間内を自由に移動し、ほかの参加者と同じライブやコンテンツを体験できた。
音はステージからの距離と方向に応じて変化する仕組み。アバターには踊る、挨拶するといった動作があり、テキストチャットでも会話できた。会場内のデジタルアイテムを取得すると、移動速度やジャンプ力が上がる機能も備えていた。
既存本文は渋谷を再構成した会場と説明していたが、公式発表に渋谷の街並みを題材にしたという記載はない。kZmが渋谷出身であることは紹介されているものの、仮想会場の地理的モチーフとは分けて扱い、タイトルと本文から削除した。
NIKEのスニーカーも3D化
NIKEはバーチャルスポンサーとして参加した。イベント公式スニーカーにはAIR FORCE 1を選び、実物を3Dスキャン。kZmのアバターがライブ中に履いて出演した。
VARPは、一つのワールドへ複数のステージやブースを設置できる。収録映像、ライブ配信、3Dアバターによる演奏にも対応し、外部ECサイトと連携したチケット販売や商品販売の機能も用意していた。
今回のイベントは無料開催だったため、入場チケットの販売には使っていない。公式発表はNIKEの協賛効果、スニーカーへの関心、アプリ利用者の反応を数値で示していない。
会場内で商品を探して購入
限定商品はグラフィックアーティストのVERDYと、クリエイティブ集団YouthQuakeが制作した。利用者は仮想会場内を歩き回り、販売対象のアイテムを見つけると購入できた。商品の種類と価格は後日発表予定だった。
さらに、現実世界で使うスペシャルボックスを1,000人へ無料配布する企画も行った。内容にはイベント限定ステッカーなどを含み、ライブ当日までに受け取れるプレゼントとして案内された。応募条件や当選方法の詳細は、7月22日の発表本文では説明されていない。
通常配信以外の形を模索
kZmは、コロナ禍で現地ライブができなくなり、通常の映像配信とは異なる方法を考えていたとコメントした。PARTYとの協業を通じ、実会場とは違う表現を試す企画としてVIRTUAL DISTORTIONが実現した。
既存本文は、3日間の開催が同時参加やファンの集合を促したこと、物理会場の収容人数に縛られないことを成果として記していた。しかし、実際の参加人数と同時参加の上限は公表されていない。再訪率も不明だ。
専用アプリで無料ライブを行ったことは、公式発表で確認できる。出演には3Dスキャンとモーションキャプチャーを使用。VARP内では移動や交流ができ、スポンサー商品と限定グッズも展開した。会場の収容力や広告効果は公表されていない。