Lionsgate Entertainment Worldが横琴で再開、VR機器を利用ごとに消毒
映画IPを使う屋内型テーマパークが営業を再開。VRを含む接触機器の消毒と入場管理を運営手順へ加えた。
Lionsgate Entertainment Worldは2020年6月24日、中国・横琴のNovotownで営業を再開した。約22,000平方メートルの屋内空間にアトラクションを積み上げた「縦型」のテーマパークで、「The Hunger Games」「The Twilight Saga」「The Divergent Series」「Now You See Me」「Gods of Egypt」「Escape Plan」を扱う。2019年7月31日に開業し、2020年の休業を経て端午節の連休に合わせて営業を戻した。
接触機器の手順を細かく決める
再開にあたり、施設はVRヘッドセット、テーブル、乗り物などを利用者ごとに消毒する方針を示した。入場時の確認、館内人数、待機列を含め、コンテンツ以外の接点も運営手順として扱った。
VRアトラクションは顔に触れる機器を共有するため、映像やゲームの再生時間だけでは回転率を計算できない。利用後の清掃時間、交換部材、担当スタッフの動線まで一回の体験に含まれる。
再開時には医療従事者への無料入場も発表された。公的な身分証明と勤務を示す書類を提示した医療従事者を対象に、2020年12月31日まで実施する内容だった。営業再開の告知と、地域の医療従事者への施策を同時に打ち出した。
映画IPを複数の形式へ展開
館内ではVRだけでなく、ライド、モーションシミュレーター、ウォークスルー、ショー、飲食、物販を通じて映画の世界を見せる。「Gods of Egypt: Battle for Eternity」は専用に設計されたVRコースター、「The Hunger Games: Mockingjay Flight」は3D映像と動きを組み合わせたシミュレーターだった。「The Twilight Saga: Midnight Ride」では、来場者が仮想のダートバイクで森を走る。
作品ごとに同じ技術を当てはめたわけではない。飛行や高速移動にはライド、登場人物との接近にはVR、刑務所からの脱出には身体を使う通路を選び、映画内の行動に合わせて装置を変えた。飲食店にも「The Hunger Games」のMellark Bakeryなど物語上の名称を使い、アトラクションの外までIPをつないだ。
限られた土地で規模を確保する縦型構成
広い屋外用地へライドを横に並べるテーマパークと比べ、Lionsgate Entertainment Worldは複数階を使う。屋内化により横琴の暑さや雨の影響を抑え、Novotown内の他施設やホテルと組み合わせやすくした。上下移動が増えるため、来場者の流れと各階の収容人数を管理する必要がある。
2020年の再開は、映画IPの再発表ではなく、既存のLBEが衛生条件の変化にどう対応したかを示す出来事だった。特に共有型XRでは、ヘッドセットの消毒が清掃部門だけの仕事では済まない。入場枠、待機列、スタッフ配置を左右する日々の運営工程として組み込まれた。