Little Canadaがトロントに開業、昼夜が巡るミニチュアでカナダ各地を再現
列車や車が動き、15分で昼夜が切り替わる常設展示。地域の風景を縮尺模型と音で見せる。
Little Canadaは2021年8月5日、カナダ・トロント中心部の10 Dundas Eastに開業した。都市や自然景観を縮尺模型で再現し、来場者が一つの館内で各地を巡る常設施設である。
場所はYonge-Dundas Squareの向かいで、施設面積は4万5,000平方フィート。構想から開業まで約10年をかけた。公式発表では、館内を巡る標準的な体験時間を約2時間としている。
模型の中で時間と交通が動く
展示には建物だけでなく、走行する列車、車、船が組み込まれた。照明は約15分で昼から夜へ変わり、地域ごとの音も重なる。静止したジオラマではなく、時間の経過と生活の動きを見せる設計だ。
夜になると、模型内の数千個の小さな照明が点灯する。景観、音、交通の動き、明るさを同じ15分周期に合わせることで、来場者は一つの場所に立ったまま朝から夜までの変化を見られる。
開業時にはナイアガラ、トロント、首都圏などを扱い、施設の運営を続けながら展示地域を増やす計画が示された。制作途中の様子も見せるため、完成品だけでなく模型が作られる工程にも接点がある。
最初に公開したのは「Little Niagara」「Little Toronto」「Little Golden Horseshoe」「Little Ottawa」「Petit Québec」の5地域。6番目の「Little North」は制作途中の状態で、模型制作者が作業する様子も来場者に見せた。その後も地域を追加し、カナダ全土へ広げる計画だった。
入場券には来場者向けガイドと館内のスカベンジャーハントが付いた。小さな人物や出来事を探す課題を加え、模型を遠くから眺めるだけで終わらないようにしている。一般入場券と年間入場券は7月29日からオンライン販売を始めた。
自分自身を展示へ残せる
来場者を小型の3Dフィギュアとして制作し、展示内に配置する仕組みも用意された。地域を見る体験に、自分がその風景の一部になる参加性を加えている。
「Littization Station」では128台のカメラで来場者を360度から同時撮影し、高さ4分の3インチの「Little Me」を制作する。来場者は完成した模型を置く展示内の場所を選べた。追加料金を支払えば同じ模型をもう一体作り、自宅へ郵送するサービスも用意した。
館内には「Little Bites Café」も設け、カナダにちなんだ飲食物を販売した。展示、探索課題、3D撮影、飲食を一つの約2時間の滞在にまとめている。
開業時は日時指定入場で時間当たりの人数を制限した。換気量の検査、MERV13フィルターへの更新、館内でのマスク着用、定期清掃、手指消毒設備なども導入した。オンラインでの事前購入を推奨し、混雑を管理した。
Little Canadaは、実在する場所を精密に縮小し、交通、照明、音、来場者参加を組み合わせたLBEだ。広い国土を地域ごとの模型へ分け、同じ館内で連続して見られるようにした。