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施設公開:

LUMINISCENCEがSt. Patrick's Cathedralへ、光と音でたどる大聖堂の物語

360度映像と音楽でSt. Patrick's Cathedralの歴史を描くLUMINISCENCE。10月から年末までの公演と運用を追った。

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St. Patrick's Cathedralの身廊とアーチに金色の光の演出が広がるLUMINISCENCEの公式ビジュアル
画像:LUMINISCENCE(LOTCHI)公式発表より(報道引用)

Banijay Americasは2026年8月11日、ニューヨークで「LUMINISCENCE」を上演すると発表した。光と音楽を組み合わせる公演で、会場はSt. Patrick's Cathedral。一般公開は10月1日に始まり、年末までの指定日に開催する。

会場は5番街の50丁目と51丁目の間にある。大聖堂の建築と歴史を、公演の物語と投影映像に取り入れる。

LUMINISCENCEはフランスのLOTCHIが創作し、Banijay Liveが展開している。主催者によると、2023年の開始後、20を超えるプロダクションを8カ国で上演した。開催国はフランス、スペイン、英国、オランダ、ベルギー、ドイツ、ブラジル、米国。累計来場者は200万人を超えたとしている。

ニューヨーク版はBanijay Americasが手掛ける。Jonathan Roumieが、大聖堂と地域社会との関わりを語るナレーションを担当する。

映像を建築に重ね、物語は3幕で進む

演出の軸は360度のビデオマッピングだ。壁面やゴシック・リヴァイヴァル様式のアーチを投影面にし、映像、音楽、語りを重ねる。公式案内では、着席前に会場を歩きながら音楽を聴く導入部を設け、建築と美術を近くで見られる。本編は「Gathering」「Community」「Nation」の3幕で進む。来場者が会場で過ごす目安は約60分とされる。

音楽の提供形態は日程で異なる。LUMINISCENCE Live Plusでは合唱団とオーケストラが生演奏し、公式サイトが案内するLUMINISCENCE Liveでは生合唱と録音音楽を組み合わせる。Banijayの発表は、別のLUMINISCENCE公演では録音音楽とボイスオーバーを用いるとしている。日程ごとに編成が変わるため、販売時には体験名と出演形態を明示する必要がある。チケットはオンライン予約制で、料金は体験タイプによって変動する。

聖堂の音楽資産に接続する公演

この会場を選ぶ意味は、建築の規模だけにとどまらない。St. Patrick's Cathedralは南北戦争による中断を挟んだ20年の建設を経て、1878年に完成した。構想を進めたのはJohn Hughes大司教で、当時は都心から離れていた建設地を理由に、計画は「Hughes' Folly」とも呼ばれたという。ニューヨーク市の指定ランドマークであり、米国国家歴史登録財にも登録される同聖堂の歩みを、Roumieの語りと映像が扱う。

収益の使途も公演の設計に組み込まれている。LUMINISCENCEの収益は、同聖堂の「Renew the Living Voices: The Kilgen Organ Campaign」を支援する予定だ。1928年と1930年に献堂されたパイプオルガンのうち、Gallery Organは7,500本超のパイプを持つ。主催者によると、この楽器は週平均60時間、年間を通じて演奏されてきたが、現在はCasavant Frèresによる複数年の改修中である。光の演出を入口にしつつ、既存の音楽資産の保全へ資金をつなぐ形になる。

年末までの選択日程、運用上の前提

会期は「2026年末までの指定日」と公表されており、最終公演日や各回の客席数は明らかにされていない。大聖堂は通常の礼拝にも使われる。公演日と開場時刻は、チケット購入時に確認する必要がある。

公演収益をパイプオルガン改修へ

主催者は、公演収益でSt. Patrick's Cathedralのパイプオルガン改修を支援すると発表した。対象となるGallery Organは7,500本を超えるパイプを持ち、Casavant Frèresが複数年の改修を進めている。

支援額やチケット収益に占める割合は公表されていない。公演には生合唱と録音音楽を組み合わせる回、合唱団とオーケストラが演奏する回があるため、予約時に体験タイプを確認する必要がある。