Meow Wolf Denver、化石データで架空生物を観察する常設ルームを開設
Meow Wolf Denverが、化石を選び、連動する旧型画面で架空生物の生態を観察・記録する「Heirloomarium」を開設した。
Meow Wolfは2026年9月1日、デンバーの常設展「Convergence Station」内に、新しいインタラクティブルーム「Heirloomarium」を開設した。来場者が化石を選び、旧型の画面を連動させた装置で架空生物の生態を観察・記録する体験だ。通常の開館時間に利用でき、追加料金はかからない。
Convergence Stationは2021年に開業した。Meow Wolfによると、同社の5つの常設展で最大規模となる。今回の部屋は開業5周年に合わせた更新で、社内のアーティスト、職人、エンジニア、クリエイティブディレクター、協力者20人超が設計から施工までを担った。
化石の選択から調査記録までを一つの操作に
Heirloomariumは、岩肌に古い携帯電話、CD、DVD、ブラウン管画面が埋め込まれた坑道として設計されている。発光する結晶と化石を組み合わせ、Convergence Station内にあるEemiaとOssuaryという2つの架空世界が交わる場所を表した。
体験の中心になる装置が「F.OSS.I.L.」だ。来場者はNumina、Eemia、Ossuaryで発見されたという設定の標本を選び、その化石データを装置へ読み込ませる。室内に点在する旧型画面は個別の映像機器から一つの窓へ変わり、復元された生物と生息環境を映す。
観察後は装置の柱にある結晶へ触れ、フィールドノートを架空のデータベースへ送信する。複数の生物を記録して図鑑を完成させると、来場者は「古生態学者」になったという物語上の成果を得る。展示物を見るだけでなく、選択、観察、接触、記録を順に行わせることで、来場者へ役割を与えている。
常設展を完成後も更新する
Meow Wolfは、Convergence Stationを固定された博物館ではなく、アーティストと来場者の関与によって変化する場所として説明している。Heirloomariumも既存の廊下に新しい物語と操作を加え、館内を再訪する理由をつくる更新となった。
部屋の制作陣には、同施設の保守や修理を担い、来場者の動きを見てきたメンバーが含まれる。Meow Wolf DenverのBrandon Vargas氏は、施設を日常的に維持してきたアーティストと職人の経験が、技法や協働の形に表れていると説明した。
同時期には、同じ社内制作者の作品を含む「Demi-Decade Exhibition (Part 2)」も館内のGalleri Galleryで始まった。こちらは9月30日まで開催し、一般入場券に含まれる。Meow WolfはHeirloomariumの制作費や、更新後の来場者数目標を明らかにしていない。