「モンスターハンター ブリッジ」が淡路島へ、万博発の没入体験を2027年度に再展開
大阪・関西万博で10万人超が体験したカプコンのインタラクティブコンテンツが、ニジゲンノモリへ移設されます。
カプコンは、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンで展示した「モンスターハンター ブリッジ」を、兵庫県立淡路島公園内の「ニジゲンノモリ」へ移設すると発表した。再開時期は2027年度を目標としている。
発表された内容
同体験は、専用ARデバイス、360度シアター、立体音響、振動床を組み合わせたインタラクティブアトラクションだ。万博会期中の体験者は累計10万人を超え、日々の予約枠も継続的に高い需要があったとカプコンは説明している。
ニジゲンノモリには既に「モンスターハンター・ザ・フィールド」があり、移設後は既存の屋外体験と新しい屋内型体験を同じ目的地で提供できる構成になる。
編集部の見方:大型イベントのコンテンツを常設資産へ
万博向けに開発された高コストな体験を一度限りで終わらせず、既存のIP施設へ移す判断は、LBE資産の再利用モデルとして注目できる。新規施設をゼロから集客するのではなく、既にファンが訪れる場所へ追加することで、設備投資とマーケティングの効率を高められる可能性がある。
一方、万博パビリオンと常設施設では、運営時間、保守体制、回転率が異なる。高い体験品質を保ちながら日常運営へ適応できるかが重要になる。
万博仕様を日常運営へ変える
万博では会期と来場者数があらかじめ想定され、パビリオン全体のスタッフ配置や予約システムもイベント側と連携できる。常設施設では繁閑差が大きく、少人数の日にも専用AR機器、360度映像、振動床を安定稼働させなければならない。機材の装着補助、消毒、充電、キャリブレーションを含めたターンアラウンドが、体験品質と採算を左右する。
ニジゲンノモリでは、屋外の探索型アトラクションと屋内の高密度な映像体験を組み合わせられる。天候によって屋外体験が制限される日にも代替商品を持てるほか、セット券や時間指定予約によって来場者を園内に長く滞在させる設計が可能になる。
もう一つの価値は、万博で既に10万人超が体験した実績だ。完全な新規開発より需要予測を立てやすく、認知形成も進んでいる。ただし万博での希少性が常設後も続くとは限らない。演出更新や既存アトラクションとの連動を含め、再訪理由をどう作るかが常設化の次の課題になる。