Museum of Illusions、Mall of Americaに60展示の常設館を開設
錯視、ホログラム、立体画像、没入型ルームを集めた6300平方フィートの体験施設が開業した。
Museum of Illusionsは2023年4月11日、米ミネソタ州の大型商業施設Mall of Americaに常設館を開くと発表した。開業日は5月5日。約6300平方フィート(約585平方メートル)の館内に、錯視や立体画像を使う60点以上の展示を設けた。
見る位置と身体の置き方で結果が変わる
展示にはホログラム、ステレオグラム、遠近法を使った部屋、鏡の空間などが含まれる。来場者が決められた位置へ立つと身体の大きさが違って見えたり、床と壁の関係が崩れて見えたりする。作品を鑑賞するだけでなく、自分が展示の一部に入り、視点を動かして錯覚を確かめる構成だ。
代表的な展示では、部屋の形と床の傾きを利用し、同じ身長の人が立つ場所によって大小に見える。鏡の反射を重ねて人数が増えたように見せる空間や、平面画像から立体を読み取る展示もある。デジタル映像だけに頼らず、建築、照明、印刷、鏡といった物理的な仕掛けを組み合わせている。
正しい見え方は観察位置に左右されるため、床の目印やスタッフの案内が体験品質へ直結する。写真を撮る人と展示内に立つ人が役割を分ける作品もあり、一人で見る場合と複数人で訪れる場合で遊び方が変わる。
館内にはスタッフが常駐し、錯視が生まれる理由の説明や撮影を手伝う。体験と写真撮影を両立させながら、視覚、知覚、脳の働きについて学べる施設として運営する。発表時の入館料は20ドルからで、日時指定券を販売した。
60点以上を約585平方メートルに配置
約6,300平方フィートの館内に60点以上を置くため、一つずつ長時間滞在する大型アトラクションより、短い体験を連続して回る構成になる。来場者が自分の速度で進める一方、人気の撮影地点では順番待ちが生じる。日時指定券とスタッフ配置には、限られた面積で混雑を整える役割がある。
開業日は2023年5月5日で、通常券は20ドルからと発表された。公式資料は平均滞在時間や時間帯ごとの入場枠を示していないため、施設の最大処理人数は算出できない。
商業施設の中に短時間で回れる体験を置く
Mall of Americaは小売店だけでなく、屋内テーマパークや水族館などを備える。Museum of Illusionsは、その一角に比較的小規模な回遊型施設として入居した。大きなライドを必要とせず、部屋ごとに異なる仕掛けを並べるため、来場者は自分の順番で館内を進める。
Museum of Illusionsは2015年にクロアチア・ザグレブで始まり、各国へ常設館を展開してきた。展示の基本的な考え方を共有しつつ、拠点ごとに規模や作品構成を変える運営方式を取る。
発表時点でMuseum of Illusionsは25カ国に42館を展開していた。錯視という共通テーマと代表的な展示方式を共有しながら、物件ごとの床面積に合わせて構成する。映像作品の巡回と違い、物理的な部屋や鏡を現地施工する常設型の多拠点展開である。
撮影だけで終わらせない案内が必要
錯視展示は写真で成果が伝わりやすい半面、撮影スポットだけが注目されやすい。Mall of America館ではスタッフによる解説を用意し、見え方が変わる理由まで体験へ含めた。エデュテインメント施設としては、驚きの写真と知覚への理解をどう結び付けるかが重要になる。