National Geographicの新博物館がD.C.に開業 夜間ショーと270度シアターを導入
National Geographic Museum of Explorationが開業。夜間の海洋ショー、学校団体向けシアター、写真展示の内容を紹介する。
National Geographic Societyは2026年6月26日、「National Geographic Museum of Exploration」を開業した。場所はワシントンD.C.の本部キャンパスで、所在地は1600 M Street NW。約4年をかけて改修・拡張した施設で、一般公開エリアは10万平方フィート(約9,290平方メートル)を超える。館内では、探検家の記録や写真を展示し、地理を学ぶ体験も提供する。中庭では昼と夜で異なるプログラムを展開している。
昼の中庭と夜の「Ocean」
Moment Factoryは、開業時に次の3つの体験を手掛けた。
- 夜間の屋外ショー「Wonders of Our World: Ocean」
- 地理学習を扱う270度シアター「Jack and Laura Dangermond | Esri Geoverse」
- 巡回を前提に制作した展示「Photo Ark: Animals of Earth」
「Ocean」は、改装した中庭で夜ごとに上演する17分間の有料ショーだ。パビリオンの外壁と内側のスクリーンに海の映像を投影する。建物の照明や空間音響に加え、人の動きに反応する床面映像も使う。上映前には光と音が来場者を迎え、終了後は床に現れる発光する波に触れられる。
映像には、National Geographicの探検家が撮影した海洋の素材を使用する。昼間の館内展示とは別のチケットが必要だ。開業時の案内では、一般入場料が大人29.99ドルから、「Ocean」の追加料金が10ドルからとされていた。
日中の中庭も展示の一部だ。6つの植栽エリアが、温帯林から砂漠まで地球上の異なる生態系を表す。等身大の動物彫刻と環境音も配置した。EPAMと開発した「In the Field AR」では、来場者がモバイルアプリを使い、動物を各環境の中に表示できる。中庭の昼間利用は無料で、館内展示には入館券が必要となる。
学校団体向けの270度シアター
館内のGeoverseは、学校団体向けの学習エリア「National Geographic Learning Launchpad」に設けた270度シアターだ。Moment Factory、Esri、National Geographic Societyが開発した。地理を場所や時間など複数の視点から調べることを目的としている。
開業時のプログラムは2本。「Geography in Action」は、ボツワナのオカバンゴ・デルタとペルーの雲霧林を訪ねる7分間の映像だ。GPS追跡などの道具を使う探検家の調査を紹介する。「A Day in the Desert」では、オーストラリアのグレート・ビクトリア砂漠を再現した空間で、子どもが動植物を探して遊べる。
シアターの手前には、オンライン地図ツールMapMakerを基にしたキオスクがある。来場者は地理に関する問いに答え、地図上のデータを切り替えて観察できる。
館内には、探検家の仕事を紹介するRolex Explorers Landingもある。The Archivesでは歴史的なフィールドノートや資料を公開する。「Photo Ark: Animals of Earth」は、写真家ジョエル・サートレイが撮影した動物を360度の映像で見せる展示だ。National Geographicの写真を扱う常設ギャラリーも設けられた。
英語・スペイン語とASLに対応
公式発表によると、館内表示は英語とスペイン語に対応する。主な案内地点には点字を付け、感覚過敏などに対応する補助具も用意する。Geoverseでは二言語の字幕と米国手話(ASL)の動画ガイドを提供する。
開館時間とチケット
開業時点の営業時間は毎日9時から20時までで、最終入館は19時。「Ocean」は閉館後に始まる。昼間の展示と夜間ショーのチケットは、公式サイトで時間を指定して購入できる。最新の料金と上映時刻も同サイトで案内している。