PHI Centre、Daft Punk「Random Access Memories」を16スピーカーの聴取室で体験化
PHI CentreがDaft Punkの音声インタビューと66分の没入型試聴を組み、地域アーティストの選曲も展開しました。
モントリオールのPHI Centreは2024年4月、Daft Punkの『Random Access Memories』を聴く夏季プログラムを発表した。会場は空間音響のリスニングルーム「Habitat Sonore」。5月1日から8月11日まで実施した。アルバムの試聴に、事前インタビューと地元アーティストの選曲を組み合わせた。
制作背景を聴いた後、66分のアルバム体験へ移る
最初に、Thomas BangalterとGuy-Manuel de Homem-Christoの15分間のインタビューを流す。続いて、66分間のアルバム試聴へ移る。インタビューはRebecca Manzoni氏が『Random Access Memories』10周年に合わせて行ったもので、制作背景を知る導入として使われた。
告知上の所要時間は合計81分。来場者は決められた順番でインタビューとアルバムを聴き、途中で曲を選ばない。プログラムはSonoriumが制作し、France Interが支援した。
モントリオールの選曲と短期枠を同じ部屋に重ねた
同時期には、第2プログラム「Playlist Montréal」も用意した。Patrick WatsonやKlô Pelgag、Jean-Michel Blais、Karkwaなど、モントリオールで活動する14組の楽曲を選んだ。Daft Punkの企画と同じ会場で、地元の音楽も紹介した。
短期枠では、Wake IslandとRadwan Ghazi Moumnehの『Born to Leave』を5月1日から7日まで実施した。KALLITECHNISの『MOOD RING』は6月19日から23日まで。いずれもPHI CentreのSound Studioがミックスを担当した。
定員10人・16スピーカーを前提にした再生環境
Habitat Sonoreは、PHIが「モントリオールでも数少ない空間音響のリスニングルーム」と案内する専用空間である。定員は最大10人。ほぼ暗闇のなかで、16台のスピーカーによるマルチチャンネル・アレイを聴く設計になっている。音響システムは高性能のJBLプリプロセッサーを備え、複数の商用イマーシブ音声フォーマットを再生できる。PHIはこの空間を、空間音響の実験に使うアーティストの「楽器」としても利用可能だと説明する。
Habitat Sonoreは音楽アルバムのほか、サウンドアートやライブ、物語作品にも使う。2024年夏は既存の再生設備を使い、長期プログラムと短期企画を入れ替えた。公式アーカイブには、同年8月のMUTEK関連企画と9月のJon Hopkins『RITUAL』も記録されている。
料金と販売枠数は公表資料に記載なし
公式アーカイブで確認できるのは、定員10人、16スピーカー、Daft Punk企画の所要時間81分までだ。料金と1日当たりの開催回数、販売席数、入場者数は記載されていない。短期企画を含む各プログラムの販売実績も公表されていない。