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PHI Studio、ローズモントのEXPを2本のフリーロームVRで始動へ

ローズモントの新施設EXPが、古代エジプトと35億年の生命史を扱う2作品を初回導入すると発表した。

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幾何学模様のフリーロームVR会場で、ヘッドセットを装着して立つ2人の来場者
画像:Village of Rosemont|公式発表より(報道引用)

PHI Studioは2025年6月27日、米イリノイ州ローズモントに開く「EXP」の初回作品を発表した。「Horizon of Khufu」と「Life Chronicles」の2本で、どちらもフリーロームVRだ。場所はPearl District。発表時点では2025年秋の開業を予定し、会場面積は26,000平方フィート(約2,400平方メートル)としていた。PHI StudioとVillage of Rosemontが共同で整備する。

EXPは「Expressions. Experiences. Explorations.」を掲げる。公式発表では、VRやARを含む体験を選び、作品を入れ替えて上映する拠点と説明された。感覚に働きかける作品も扱う。

PHI StudioのCEO、Eric Albert氏は、アートと科学を横断する作品を新たな観客へ届ける場にすると述べた。RosemontのBrad Stephens村長は、住民と来訪者の双方が利用する文化施設になることへ期待を示した。

クフ王のピラミッドを自由に歩く

開業ラインアップの一つ「Horizon of Khufu」は、Excurio制作のフリーロームVR作品である。参加者はヘッドセットを装着し、ギザの大ピラミッド内部と古代エジプトを再現した仮想空間を歩く。発表では体験時間を45分としており、一般に公開されていない区画、ピラミッド頂上、クフ王の葬送儀礼に向かうナイル川の航行が主な場面として挙げられた。

作品の制作年は2022年。Excurioの公式ページは所要時間を42分と記載しており、45分という発表値との差異について理由は公表されていない。体験本編と導入・退出を含む会場運用時間が別に示されている可能性はあるが、断定はできない。制作にはハーバード大学のエジプト学者Peter Der Manuelian氏が18か月にわたり協力し、現地で収集したデータと研究を反映したという。PHI Studioの発表による世界累計チケット販売は150万枚超。ただし、これは作品全体の実績であり、EXP単体の販売数や処理能力を表す数字ではない。

9つの時代をたどる「Life Chronicles」

もう一つの「Life Chronicles」は、ExcurioとフランスのMuséum national d’Histoire naturelleが共同制作した2023年の作品だ。自然史を専門とする同博物館とともに、地球形成期から現在までを43分でたどる。

参加者は九つの古環境を巡る。35億年前の始生代から、約5億2,200万年前のカンブリア紀へ進む。約6,700万年前の白亜紀と、約6万1,000年前の更新世も登場し、162種の動植物を再現する。研究者CharlieとロボットのDarwinが案内役を担う。

Excurioによると、古生物学者と古植物学者が制作に参加した。進化を研究する専門家と、生命音響学の専門家も加わった。ローズモントでは、古代建築を扱う歴史体験と、生命進化を扱う自然史体験から選べる。

2025年6月の発表にはチケット価格が記載されていない。1回の参加人数と1日の実施回数、年齢条件も未公表だった。作品の提供期間も示されなかった。

その後、EXP公式サイトとExcurioの会場案内にEXP Rosemontが掲載された。PHI Studioが運営し、両作品を提供する会場として案内されている。住所は9900 Berwyn Avenue、Rosemont。Parkway Bank Parkの近くにあり、O’Hare国際空港とCTA Blue LineのRosemont駅から数分としている。

初回発表後に、実際の会場案内へ移ったことは確認できる。一方、作品の入れ替え時期と次の導入作品は公表されていない。

古代エジプトと生命史の2作品で開業

「Horizon of Khufu」はギザの大ピラミッドを歩く歴史体験で、「Life Chronicles」は35億年にわたる生命史をたどる。どちらもExcurioが制作したフリーロームVRだ。EXP Rosemontは、内容の異なる2作品を同じ会場で提供する構成で始動した。作品を入れ替える方針は示されているが、次回作と入れ替え時期は発表されていない。