Portland Ovations、選べる字幕・音声解説・触覚対応のVR作品を無料上映
米国メイン州のPortland Ovationsが、字幕・音声解説・触覚を個別に選べる着座型VR作品「territory」を無料上映する。
米国メイン州の舞台芸術団体Portland Ovationsは2026年9月1日、VR作品「territory」を10月2日に無料上映すると発表した。会場は同団体のオフィス(ポートランド市Exchange Street 120)で、開始時刻をずらしながら午後5時から8時まで実施する。参加には予約が必要だ。
「territory」は、障害のあるアーティストが率いるKinetic LightとXR制作会社Double Eye Studiosが共同で制作した。Kinetic Lightの舞台作品「Wired」をもとに、空中・現代舞踊を360度映像、アニメーション、視覚効果、音響と組み合わせている。来場者は椅子に座り、VRヘッドセットとコントローラーを使って約20分間体験する。
字幕・音声解説・触覚を来場者ごとに選択
体験には、音楽や音の性質を詩的な文字で表すクリエイティブ字幕、登場人物の動きや映像空間を伝える音声解説、コントローラーの振動による触覚表現が用意される。来場者は各機能を個別にオン・オフできる。
制作元のKinetic Lightによると、「territory」では空間音響と複数トラックの音声解説、複数種類のクリエイティブ字幕、触覚を組み込んだ。鑑賞方法を一つの代替版へ分けるのではなく、同じVR作品の中で感覚情報を選べる設計になっている。
ヘッドセットを使わない映像版も併設
Portland Ovationsは当日、ロビーのテレビで非VR版も上映する。こちらは予約不要で、VR版より刺激を抑えた鑑賞方法として案内している。VR版では見当識の乱れや乗り物酔いが生じる可能性があるため、ヘッドセットを使わずに作品へ触れられる選択肢を同じ会場に設ける。
同団体は年齢を問わず体験例があるとしつつ、作品の対象を成熟した観客としている。発表では予約枠数、使用するヘッドセットの機種、車いすからの移乗が必要かどうかは明らかにしていない。