「SUMMIT One Vanderbilt」が10月開業へ、展望台を光・音・ガラスで体験
ニューヨークの超高層ビル上層部に、アートと眺望を組み合わせた約6,000平方メートルの体験施設が計画されました。
SL Green Realtyは2021年5月11日、ニューヨークの超高層ビルOne Vanderbiltに「SUMMIT One Vanderbilt」を開業すると発表した。開業日は同年10月21日。ビル上部の4層、計6万5,000平方フィート(約6,039平方メートル)を使う。展望スペースに没入型アートを設け、屋外テラスと飲食店も配置する計画だった。
One Vanderbiltは高さ1,401フィート(約427メートル)で、グランドセントラル・ターミナルと直結する。SUMMITの入口からビル上部までを一つの順路として設計し、来場者を駅から展望空間へ導く。日時指定券を採用し、2021年夏に先行販売を始める予定としていた。
景色を見る前後も体験にする
内装は建築・デザイン事務所Snøhettaが担当した。入口のホールから上層階のロビー、屋外空間まで、光と音、アートを順に体験する構成である。展望スペースからはマンハッタンの5区と周辺を見渡せると発表していた。
没入型アートはKenzo Digitalが制作した。2021年5月の発表時点では、作品名や詳しい内容は明らかにされていない。空間の素材と照明を使い、音響や映像も組み合わせると説明していた。作品の詳細は同年夏に公開する予定だった。
ビルの外側を上昇する全面ガラス張りのエレベーター「Ascent」も計画された。到達点は地上1,210フィート(約369メートル)で、ミッドタウンにある屋外展望地点として最も高い場所だと説明していた。
「Levitation」は、マディソン・アベニュー側へ張り出す透明なガラスボックスである。床を含む周囲が透け、地上1,063フィート(約324メートル)の高さに立つ。発表資料は利用時間、定員、通常券に含まれるかどうかを明らかにしていない。
展望・アート・飲食を一つの目的地に
飲食はDanny Meyer氏が率いるUnion Square Eventsが担当した。館内に複数のバーと終日営業のカフェを設け、軽食を販売する場所も用意する。屋外にはバーと座席を備えたテラスを設け、都市部の高所に草地をつくる計画も発表された。
新型コロナウイルス感染症への対応として、UV-Cを使った除菌設備、MERV 16の空調フィルター、9段階のVOC対応HEPAフィルターを導入すると説明した。運営は当時のCDC指針とニューヨークの規則に従うとしていた。これらは2021年5月時点の開業計画であり、その後の運用条件とは分けて確認する必要がある。
発表時点では料金と各設備の利用条件は未公表
2021年5月の発表では、開業日と施設面積、主な設備、制作陣が示された。チケットは日時指定制で、公式サイト登録者向けの先行販売から始める計画だった。一方、入場料金と営業時間、標準的な滞在時間は公表されていない。
AscentとLevitationを利用できる年齢や身長、車いすでの利用条件も記載がなかった。発表後に公開された情報と混同しないため、本記事では開業約5か月前に示された計画内容を記録している。