マイアミにSuperblue開業、teamLabなどの大型作品を巡る常設アート施設
約4,645平方メートルの旧倉庫を使い、teamLab、Es Devlin、James Turrellらの体験型作品を公開しました。
体験型アート施設Superblue Miamiは2021年5月20日、米フロリダ州マイアミのAllapattah地区で一般公開を始めた。住所は1101 NW 23 Streetで、Rubell Museumの向かいに位置する。使われなくなった産業用建物を転用し、約5万平方フィートの施設を整備した。開館プログラムの名称は「Every Wall Is a Door」。Es Devlin、teamLab、James Turrellによる大型作品を長期展示として公開した。作品を壁に掛けて見る形式ではなく、来場者が光、映像、鏡、音に囲まれた空間の内部を歩く構成である。
teamLabの花と水が来場者の動きに反応
teamLabは複数のデジタル作品を一つの空間に展開した。「Flowers and People, Cannot be Controlled but Live Together」では、壁面に花が咲く。花は時間の経過と来場者の動きに応じて変化する。隣接する面へ映像が続き、作品同士の境界を越えて花と水が移動する。
「Universe of Water Particles, Transcending Boundaries」は、壁を流れる滝をデジタルで描く作品だ。来場者が立つ位置によって水の流れが変わり、花を扱う映像とも重なる。鑑賞者の身体を入力として使うため、同じ場面が一定の時間で繰り返される映像展示とは動き方が異なる。
泡で立体をつくる「Massless Clouds Between Sculpture and Life」は、基本入場券とは別料金の追加体験だった。空気の流れで泡の塊が生まれ、崩れ、再び形をつくる。2021年の案内では追加料金を12ドルに設定していた。
鏡の迷路と単色光の空間を順に巡る
Es Devlinは鏡を使った没入空間「Forest of Us」を展示した。複数の階と通路を歩き、反射した自分や周囲の来場者を見ながら進む。James Turrellは、均一な色の光で奥行きや壁の境界が曖昧に見えるGanzfeldシリーズの作品を出展した。
施設の来場者案内では、ロビーからRafael Lozano-Hemmerの「Pulse Topology」へ入る。次にteamLabのデジタル展示を見て、James Turrellの光の空間へ進む。その後にEs Devlinの作品を通り、最後はSuperblue Concept Storeへ出る。一方向の動線を採用し、予約時刻ごとに入口から順路へ入る運用だった。
大人36ドル、泡の作品は12ドル追加
開館時の入場料は大人36ドル。学生、65歳以上のシニア、軍関係者、医療の最前線で働く人は34ドルだった。3歳から12歳までの子どもは32ドル。teamLabの泡の作品へ入る場合は、入場券に12ドルを加えた。
開館時間は月曜から木曜までが11時から19時。金曜と土曜は10時から20時、日曜は10時から19時と案内された。来場者は指定時刻までに到着し、その時間に展示へ入る。料金と営業時間は開館時点の情報であり、その後の変更とは分けて見る必要がある。
作品の販売条件と分配率は未公表
Superblueは入場券で大型作品を鑑賞する施設として開業した。ただし、2021年の公開資料には、チケット収入を施設と作家がどの割合で分けるかは記載されていない。作品の制作費、設置費、契約期間も公表されなかった。
約5万平方フィートのうち、展示に使う面積を約3万平方フィートとする報道はあるが、今回参照したSuperblueとteamLabの公式案内には内訳が明記されていない。開館後の1日あたりの定員、平均滞在時間、追加体験の購入率も不明である。確認できるのは、指定時刻制と一方向の順路を採用し、基本券と追加料金の作品を組み合わせて開業したことまでだ。