名古屋テレビ塔で東海オンエアXR、VR映像と屋外ARの宝探しを組み合わせる
映像を見る屋内体験に、久屋大通公園を歩くAR企画と展示を追加。出演者IPを複数の接点へ展開した。
「東海オンエアXR」は2020年12月18日、名古屋テレビ塔3階のスピードXRで始まった。動画クリエイター東海オンエアを題材に、VR映像、屋外AR、パネル展示、物販を組み合わせた期間限定企画である。
チケットは一般2,000円、学生1,800円で、いずれも宝探しキットが付属した。先行販売は11月14日、一般販売は11月21日に始まり、各回の予定枚数に達した時点で受付を終える方式だった。
至近距離の映像と街歩きを分ける
VR区画では、出演者が目の前にいるような距離感で収録映像を見せる。屋外ではスマートフォンのAR機能を使い、久屋大通公園を歩いて隠されたキャラクターを探す。着席または立位で見る体験と、実際に移動する体験を別の場所へ配置した。
VRでは、参加者が360度を見回しながらメンバー同士のやり取りを鑑賞する。映像内で各メンバーから隠し場所のヒントを受け取った後、スマートフォンを持って公園へ移動する流れだ。ARゲームには、メンバーと一緒に記念写真を撮れる仕掛けも用意された。
館内には収録時の写真やメッセージボードも設けた。ヘッドセットを使う時間だけで終了せず、待ち時間と体験後にも見られる内容を用意している。
会場となったスピードXRは同年9月18日に開業し、当時はBUCK-TICKのライブ映像や名古屋グランパス元選手のPK体験などを提供していた。「東海オンエアXR」は同施設の第3弾コンテンツとして加わった。
ファン向け企画を複数媒体で構成
チケットには宝探し用のキットが含まれ、一般料金と学生料金を設定した。デジタル体験、紙の道具、現地展示、商品購入を一枚のチケットからつなぐ。
屋内のVRで得た情報を屋外ARの手掛かりにすることで、二つの体験を順番につないだ。名古屋テレビ塔だけで完結させず、隣接する久屋大通公園を探索範囲に含めている。
出演者の映像、街歩き、展示、物販を同じ企画にまとめ、ファンが開催地を巡る理由をつくった事例である。記事中の料金と販売条件は2020年の開催発表時点のものだ。
施設内の鑑賞から公園の探索へ
体験の順番は、まず名古屋テレビ塔3階でVRを見て、そこで得たヒントを持って久屋大通公園へ出る流れだった。参加者が公園内を自由に歩き、ARアプリ上で各メンバーが隠したキャラクターを探す。屋内と屋外のどちらか一方を選ぶ企画ではなく、二つを続けて体験するチケットとして販売された。
一般・学生ともに宝探しキットを含む料金で、オフィシャル先行は1人2枚までだった。VR施設の座席数やAR探索の所要時間、会期の終了日は公式発表に記載されていない。開始日時は12月18日18時と案内されていた。
動画配信で知られる東海オンエアを、画面の中だけに置かなかった点も特徴だ。出演者がVRで手掛かりを伝え、参加者は現実の公園でその情報を使う。ファン向け映像と開催地の回遊を、一つの物語の前後半として構成していた。