Universal Orlando、35周年HHNを開幕 10棟とホテル施策で49夜を展開
Universal Orlando Resortが35周年のHalloween Horror Nightsを開幕。10棟、4ゾーン、ホテル施策の全容を追う。
Universal Orlando Resortは2026年8月28日、Universal Studios Floridaで「Halloween Horror Nights 2026(HHN)」を開幕した。開催は11月1日までの計49夜。1991年に「Fright Nights」として、ホーンテッドハウス1棟・3夜で始まったイベントの35周年に当たる。今回は10棟のホーンテッドハウス、4つのスケアゾーン、園路上の街路体験、ライブショー、飲食・物販、ホテルとCityWalkの連動施策を展開する。
全体の舞台設定は、荒廃したカーニバル「Infernal Carnival of Nightmares」。HHNのアイコンJack the Clownと宿敵Dr. Oddfellowが恐怖の見世物を取り仕切り、外部IPとUniversalのオリジナルストーリー、歴代キャラクターをつなぐ。
10棟は外部IPとイベント固有の物語を併設
外部IPを題材にしたハウスは5棟ある。Netflixの最終シーズン「Stranger Things 5」はHawkinsを、Warner Bros. Picturesの「Sinners」はClub Jukeを舞台にする。「Hellraiser」は初期3部作のCenobitesとPinheadの世界、「Ozzy Osbourne: Prince of Darkness」は「Crazy Train」に乗る設定のロック世界、「Evil Dead Burn」はDeaditesを扱う。
残る5棟は周年の文脈やUniversalのオリジナル設定を前面に出す。「Jack & Oddfellow: Chaos & Control」は両者の対立と共闘、「INVASION: Alien Abduction」は農場を襲う宇宙船、「H.R. Bloodengutz Presents: A Halloween Fright-Tacular!」はWKNBテレビ局のハロウィーン特番が舞台だ。「MADLANDS: Caged Cannibals」は終末後の荒野、「Cybergoria」は人間の肉体を合成部品に替える機械を扱う。ハウスの面積や所要時間は公表されていない。
園路にも4つのスケアゾーンを設ける。「Downtown Clowntown」にはKiller Klowns from Outer Space、Art the Clown、Chance、Eddie Schmidtが登場する。「Fortnitemares」はBattle Busを含むキャラクターが現れる「Freaky Fields」が舞台だ。「Infernal Carnival of Nightmares」にはThe Usher、The Storytellerなど歴代アイコンが戻り、「Sideshow of Decay」ではCindy Caineが過去の悪夢を呼び戻す。Mel’s Die-Inのゾンビ、Club Horror、Chainsaw Hordesも街路に配置し、Five & DimeではHamiKumaとのグリーティングを初導入する。
ショー、飲食、ホテルまでを同じ開催期間に接続
ライブショーは2本。「Stranger Things: Return to Hawkins」は、シリーズの10周年に合わせ、印象的な場面を水幕へ投影し、照明、没入型音響、シリーズの音楽と組み合わせる夜間ラグーンショーだ。「Nightmare Fuel: Blood Noir」は、吸血鬼の都市を舞台に、音楽と危険なスタントを組み込む。ハウスで扱う「Stranger Things」を観覧型の演目にも広げた形となる。
飲食は50品超で、「Stranger Things」「Hellraiser」「Sinners」などに着想したメニューを用意する。New YorkエリアのTribute Storeは、町へ戻ってきた巡回サイドショーを設定にした「Sideshow Obscura」として営業し、チケット売場、舞台裏、ミッドウェーを通る構成で限定商品を販売する。一部商品はShopUniversal.comでも扱う。
リゾート内では、対象ホテルにテーマラウンジを設置し、全ホテルのバーで特別カクテルを提供する。一部ホテルでは夜食も扱う。Universal CityWalkのDead Coconut Clubは秋季にHarvest Festival仕様となり、特別ドリンク、軽食、インタラクティブ要素を提供する。Universal Orlandoホテルの宿泊者には、日中のアーリー・パーク・アドミッションに加え、午後6時30分から7時30分までHHNの優先入口、テーマパークとCityWalkへの無料交通が案内されている。
チケットとイベント込みのバケーションパッケージは発売中。商品は1夜券のほか、種類により利用日と特典が異なるFrequent Fear Pass、Scream Early Ticket、Halloween Horror Nights Express Pass、R.I.P. Tour、Behind the Screams: Unmasking the Horror Tourをそろえる。参加ホテルでは5泊以上の予約で最大30%割引となるオファーも示した。料金、利用可能日、各アップグレードの条件は券種ごとに異なるため、購入時の公式販売ページで確認する必要がある。
編集部の見方:入場券外にも体験の接点を広げる
事業面で注目したいのは、10棟という供給量よりも、入場券の外側にある時間までHHNの接点にしている点だ。ショーとIPハウスの併設は同じ題材に複数の参加方法をつくり、Tribute Store、バー、CityWalkは滞在中の飲食・物販の機会を増やす。宿泊者向けの優先入口と交通も、ホテルを単なる客室ではなく夜間イベントへのアクセス価値として扱う施策といえる。
一方で、多様な券種、ハウス、ショー、街路演出を重ねる運営では、待ち時間やショー時刻、優先入口の案内が体験の評価を左右する。選びやすい情報設計を維持できるか、周年のオリジナル資産を翌年以降どう扱うかが、継続開催の収益性と独自性を測る軸になる。