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施設公開:

東映太秦映画村、村全体で進行する「360°リアルタイムドラマ」を導入

東映太秦映画村が第1期リニューアルで導入する、江戸の町全体を使った参加型ライブショーと夜間営業の詳細。

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東映太秦映画村の江戸の町を進む白無垢姿の花嫁と付き添い役
画像:東映太秦映画村/公式発表より(報道引用)

東映太秦映画村は2026年2月19日、施設全体を改装する計画の第1期について詳細を発表した。オープン日は同年3月28日。1975年に映画やテレビの世界を体験する施設として開業した同村は、50周年を機に、江戸時代の京へ入り込む体験を前面に出す。従来の撮影用街並みを生かしながら、ライブショーと伝統文化の体験を増やす。和装、飲食・物販、夜間の大人向け企画も加える。

江戸の町で同時に進む「花嫁道中桜の宴」

第1期の中心に据えるのが、村全体を舞台にリアルタイムでドラマを展開する「360°リアルタイムドラマ」だ。来場者は江戸時代のある日の京を歩き、複数の場面を自分の順番で見る。村内では忍者、武士、茶屋娘などの登場人物がそれぞれの日常を演じ、場所ごとに出来事が起こる。散策の途中で大きな事件へ合流する構成だ。

春の演目は「花嫁道中桜の宴」。花嫁道中が行われる祝言の日、行列を狙う不穏な噂が町に広がり、人々と新選組が真相を追う。物語の終盤には、行列に合わせて村内で大殺陣を繰り広げるという。公開された公式写真には、江戸の町並みを背景に白無垢の花嫁と付き添い役が写る。オープンセットの各所に演者と出来事を配置し、来場者が歩く時間そのものを物語へ組み込む。

公式サイトによると、江戸の町の景観は時代劇制作を担う東映京都撮影所のスタッフが手がける。映画制作のための街並みと演技のノウハウを、日中を通じて進行するライブ体験へ転用する点が今回の具体策である。雨天時の屋外ショーは場所を変更して実施する場合がある一方、状況により中止となる場合もあるとしており、屋外施設としての運営条件も明示されている。

体験プログラムと夜間営業を加える

改装では文化体験と参加型コンテンツも増やす。華道、茶道、能、狂言のほか、お囃子、京舞、三味線を用意する。講師の解説や実演を見た後、来場者が所作や楽器に触れる内容で、発表時の料金は各2,700円。琴、香道、書道も今後導入する予定だ。本格時代扮装は5,800円から。着物レンタルとSOU・SOU和装レンタルは各2,500円で、来場者自身が和装で町並みを歩ける。

夜間営業も第1期から始める。10時から21時まで利用できる1DAYの入村料は、中学生以上2,800円、3歳から小学生1,600円。17時から21時までのナイトタイムは、それぞれ2,000円と1,300円である。公式料金ページにも、第2期オープンまでの料金として同額が掲載されている。夜には18歳未満を対象外とする「丁半博打」と「大人しか入れない拷問屋敷」を展開する。丁半博打で賭けるのは金品ではなく、参加者の心願だ。拷問屋敷では撮影所の美術スタッフが再現した器具を使い、江戸期の取り調べと司法の歴史を紹介する。どちらもR-18で、昼の家族向け体験とは対象と演出を分ける。

そのほか、第1期では新たに飲食10店舗、物販3店舗を開く。アトラクション「NINJA BATTLE-太秦鬼決戦-」は800円、忍者ショーはノンバーバル仕様へ更新する。リニューアルは段階的に続き、2027年春予定の第2期では飲食・物販5店舗と遊郭ゾーン、2028年春予定の第3期では芝居小屋「中村座(仮称)」のオープンを掲げる。2028年以降には温浴施設も計画している。各期の内容と時期は発表時点の予定であり、具体的な営業条件は公式案内で確認が必要になる。

村全体で物語を動かすスタッフ運営

今回の改装では、既存の撮影用街並みに滞在中の過ごし方を増やす。360°リアルタイムドラマは村内の回遊を促し、和装や文化体験、飲食はその前後に選べる有料企画となる。夜間のR-18企画は、日中とは異なる客層と利用時間を想定している。

村全体で体験の密度を保つには、演者を各所へ配置し、混雑時の導線を管理しなければならない。雨天時の代替運用と、季節に応じた演目更新も必要だ。開業後は、こうした運営が継続できるかに加え、再訪者向けに内容をどの程度更新できるかが注目点になる。