Cirque du Soleil「LUDŌ」、メキシコに常設水上ディナーショー
360度の水上ステージと食体験を統合する常設公演「LUDŌ」。メキシコのリゾート施設に専用劇場を設けます。
Grupo VidantaとCirque du Soleil Entertainment Groupは2025年6月18日、常設公演「LUDŌ」をメキシコのVidantaWorld Nuevo Vallartaで同年12月12日に開演すると発表した。BON Luxury Theme Park内の専用劇場で、水、物語、舞台技術、食を組み合わせたディナーショーとして年間300回超の公演を予定している。
360度の水上舞台を専用の円形劇場に設置
会場はハスの花を着想源とする高さ27メートルの円形劇場で、どの客席からも見渡せる360度の水上ステージを設ける。公式発表に添付された完成予想図と説明では、ステージを高い水槽壁が囲み、水中映像を使う構成が示されている。音響と照明も公演に合わせて設計する。
物語の主人公は、創造性と驚きを取り戻すため神秘的なセノーテへ向かう劇場監督Ludovico。水を物語上の象徴として扱い、アクロバットや映像表現を組み合わせる。Grupo Vidantaの総料理長Alexis Bostelmannが手がける料理も物語と連動させ、視覚だけでなく味覚を体験設計に組み込むとしている。
発表時点でチケットは販売中としていた。一方、上演時間、客席数、チケット価格帯、水槽や映像設備の詳細、食事提供を含む入退場の運用は発表に記載されていない。
編集部の見方:舞台と食事の進行を一つの体験として運営できるか
LUDŌは、専用劇場、常設公演、食事を一体で計画することで、舞台鑑賞をリゾート内の滞在消費へ接続する施設モデルだ。年間300回超を実施するには、演者と技術設備だけでなく、調理、配膳、客席転換を公演の進行に合わせて安定運用する必要がある。
水を使う舞台は視覚的な差別化になる一方、水質管理、設備保守、湿度対策や休演時の復旧手順も稼働率を左右する。今後の確認点は、客席数と上演時間、食事を含む客単価、1日当たりの公演回数、保守を織り込んだ年間稼働実績である。テーマパークの一施設として、周辺アトラクションや宿泊との回遊をどこまで生み出せるかも評価材料になる。