東京タワーの「VR BASE TOKYO」、夏季営業で利用者1万人
ダイナモアミューズメントの期間限定VR施設が利用者1万人を記録し、4つのアトラクションを9月6日まで提供します。
ダイナモアミューズメントは2026年8月28日、東京タワーで期間限定営業するVRテーマパーク「VR BASE TOKYO in 東京タワー」の利用者数が1万人を超えたと発表した。施設は7月18日に開業し、9月6日まで4つのVRアトラクションを提供する。
発表では、子ども連れの家族、若年層、訪日客が来場したと説明している。ただし、利用者数の集計方法や訪日客の比率、アトラクション別の利用件数は公表していない。
開業から発表日までは42日間で、単純平均なら一日約238人に相当する。ただし、この数字には休業日、営業時間、日別の変動が反映されていない。また「利用者数」が入場者の延べ人数か、アトラクション利用回数かも資料からは判別できない。公表値は節目として扱い、稼働率まで断定しないのが妥当だ。
最大20人で歩く「青鬼VR」を中心に構成
4作品のうち、自由に歩けるフリーローム型は「青鬼VR ブルーベリー量産計画」だ。体験時間は約10分で、1人から20人まで同時に参加できる。料金は1人1,500円。参加者は青鬼がいる工場からの脱出を目指し、会期中にはキャラクターとのグリーティングも不定期で行う。
「青鬼VR」は、参加者が同じ仮想空間を共有し、工場内でドリンクを集める。複数人をまとめて案内できる一方、準備、ヘッドセット装着、プレイ後の退出と機材清掃も必要になる。10分という表記だけでは、一組の入れ替えに必要な総時間は分からない。
残る3作品はライド型VRである。「ほぼほぼジェットコースターV」は富士急ハイランドの絶叫アトラクションをVR映像とMX4Dのモーションシートで再現する。「ウルトラ逆バンジー」はジャンプ、落下、飛行を扱い、「恐竜戯画」は恐竜の世界を題材にした。3作品はいずれも体験時間が約4分、定員は1回1〜4人、料金は1人1,000円。会場には各1台を設置している。
ライド型は来場者が座った状態で体験し、映像に合わせて座席、風、振動などを動かす。広い歩行範囲を必要とせず、作品を切り替えやすい。フリーローム型と並べることで、身体を動かして協力する体験と、短時間で強い動きを味わう体験を選べるようにした。
異なる処理人数の体験を一つの会場へ
会場は、最大20人を受け入れる約10分の自由歩行型と、最大4人を案内する約4分のライド型を組み合わせた。来場者はグループ向けと少人数向けの体験から選べる。
東京タワーは国内観光客と訪日客が訪れる既存の観光地で、新しい施設だけを目的に集客する場所とは条件が異なる。期間限定で複数のVR方式を試し、どの客層がどの作品を選ぶかを確認できる。発表は客層の傾向を挙げたが、国籍別や作品別の利用数は示していない。
発表時点では施設全体の営業時間と使用面積が明らかになっていない。予約方式、1万人へ達した日、再来場者を除いた実人数も不明である。そのため、利用者数だけでは各作品の稼働率や収益性を判断できない。なお、同社が2025年に東京タワーで開いた施設とは別会期で、今回の1万人は2026年夏の実績である。