浮体式「XTower」が米国展開、高容量設備を水辺の集客核に
150人が同時に遊べる浮体式アトラクション「XTower」。大規模な恒久設備に頼らず、水辺に新しい来訪目的をつくる施設です。
米Commercial Recreation Specialists(CRS)は2026年8月20日、浮体式アトラクション「XTower」の米国展開を発表した。同社は米国での独占提供者として、水辺の施設、マリーナ、開発事業者向けに販売し、2027年案件の受注を開始している。
9本のスライドと3つの飛び込み台を集約
XTowerは水面から40フィート(約12メートル)の高さがあり、9本のスライドと3つの飛び込み台を一つの設備にまとめる。40フィート四方の浮体プラットフォームを採用し、150人が同時に利用でき、毎時600人に対応する設計としている。溶接アルミ構造と業務用の膨張式部材はASTM規格に沿って設計・製造したと説明する。
世界では20件超の設置実績があり、米国ではFantasy Lake Adventure ParkとSkylake Adventuresが最初の導入先となった。設置はそれぞれ2026年4月と5月に完了した。CRSはサイト計画、設計、設置、運営支援、段階的な拡張計画まで提供する。価格、必要水深、設置期間、監視員数、年齢・身長制限は発表に記載されていない。
編集部の見方:処理能力は岸側の運用とセットで考える
浮体式設備は、陸上の大型タワーに比べて恒久的な基礎工事を抑えながら、遠方から認識できる集客の核を置ける可能性がある。チケットの追加商品化や滞在時間の延長も狙えるが、毎時600人という設備側の能力を生かすには、受付、更衣、救命胴衣の受け渡し、遊泳能力の確認、入退場の動線も同じ速度で処理する必要がある。
水位、風、雷、水質、季節変動による休止基準は施設ごとに異なる。設備を移設できても、係留、救助動線、保険、地域の許認可まで共通化できるとは限らない。導入を評価する際は、最大処理人数だけでなく、稼働率、必要人員、休止日数、保守費、岸側消費を含む来場者単価を確認する必要がある。