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テクノロジー公開:

ARTE MUSEUM、The Dalí Dome専用の360度作品「Surreal Nature」を公開

ARTE MUSEUMとThe Dalí Museumが、ドーム空間を歩いて巡る約30分の没入作品を公開した。

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The Dalí Domeの床と曲面壁に青い海とクジラの映像が映り、来場者が空間内を歩く「Surreal Nature」の公式レンダリング
画像:d'strict 公式発表より(報道引用)

d'strictは、米フロリダ州セントピーターズバーグのThe Dalí Museumと組み、同館のThe Dalí Domeで「Surreal Nature」を公開した。The Dalí Museumの発表による開始日は2026年7月10日。d'strictは8月20日の発表で、ARTE MUSEUMとして初めてドーム用に制作した展示だと説明している。同館の空間に合わせた期間限定の360度作品である。

題材は自然で、体験は「Ocean」と「Land」の二章から成る。Oceanでは海の動きと光による景観を展開し、Landでは生命の鼓動から花園、滝、森へと場面をつなぎ、最後は発光する生き物が周囲に溶け込むジャングルへ至る。d'strictの発表は10作品で構成するとしており、The Dalí Museumは上映時間を30分として案内する。d'strictの見出しには32分との表記もあるため、本稿では公式本文と施設案内にそろえて「約30分」とした。

歩くと見える景色が変わるドーム展示

鑑賞者はThe Dalí Domeの内部を自由に歩ける。Museumとd'strictはいずれも、見る角度を変えると新たな細部に気づく設計だと説明する。映像は頭上の曲面から足元まで広がる。公式レンダリングには、海中を思わせる青い映像と、クジラの下を人々が歩く場面が示されている。全周を覆う環境に入り、自分で視点を選ぶ展示だ。

来場者の向きや立ち位置は一定ではないため、一方向だけに見せ場を置くと、立つ場所によって体験に差が出る。d'strictのSean Lee CEOは、ドームの形状と規模に合わせ、光の振り付けから音の動きまで制作方法を変えたと述べている。鑑賞者が歩くことを前提に、どこから見ても映像と音がつながるよう調整したことが分かる。

ARTE MUSEUMは、自然の要素をデジタル技術で再解釈し、光・音・香りを組み合わせる没入型展示として、2020年に韓国・済州で第1号館を開いた。The Dalí Museumによれば、その後は北米と中国へ進出し、中東・北アフリカ地域にも展開した。2026年時点で計8か国、累計来場者は1,000万人を超えるという。今回の「Surreal Nature」は、美術館内の固有設備であるドームに合わせて制作した作品だ。

昼の入館追加と夜の単独チケット

The Dalí Museumは昼と夜の両方で上映を用意する。昼は毎日10時30分と16時30分、木曜は18時30分に設定し、ギャラリー入館料へ15ドルを加える。夜間の「Dome After Dark: Surreal Nature」は金曜・土曜の一部夜に設定され、ドームのみの入場料は会員25ドル、一般29ドル。カフェ「Café Gala」の飲み物と一部メニューは開演前に購入でき、飲み物はドーム内へ持ち込める。

推奨年齢は6歳以上。施設は、映像が大きく動くことや強い光を使うことを事前に伝えている。音量は映画館と同程度で、点滅と突然の大きな音も含まれる。光への過敏症、めまい、乗り物酔いなどがある人は影響を受ける可能性があると案内した。

昼間は美術館の来館と組み合わせ、閉館後は映像体験だけを販売するため、同じドームを時間帯で異なる目的の商品にしている。Dalí作品の常設コレクションを持つ博物館が、デジタル体験を別枠の夜間プログラムにも使う点に、この取り組みの運用上の特徴がある。

定員と販売枠数は公表されていない

昼は美術館に入館した人向けの追加体験として販売し、夜はドーム単独のチケットを設定した。同じ設備を二つの販売方法で使っている。ただし、公式案内には各回の定員と1日あたりの販売枠数が記載されていない。稼働率、制作費、現地調整に要した日数も公表されておらず、チケット価格だけから採算は読み取れない。

開催終了日は、d'strictの発表とThe Dalí Museumの案内のいずれにも明記されていない。上映日と時刻は変更される場合があるため、来館前に公式カレンダーを確認する必要がある。