バンコクに4,000平方メートルの「Avatar」体験、万博建築をLBEへ再配置
AWCがバンコクの水辺に大型IP体験を導入。ライブ演目、飲食、小売と移築建築を一つの目的地にまとめます。
タイの不動産開発会社Asset World Corp(AWC)は2026年7月9日、バンコクのAsiatique The Riverfront Destinationに「Avatar: Guardians of Eywa」を導入すると発表した。東南アジア初の同ライセンス体験として2027年の開業を予定する。大型IPだけでなく、ライブ演目、飲食、小売、移築建築を一つの水辺目的地へ束ねる計画だ。
ウォークスルーとライブ演目を複合
公式発表によると、体験面積は4,000平方メートル超。EMM Williams Productionsが開発する「The Magic Walk」の第1号で、ウォークスルー型の没入空間とライブのアクロバット演目を組み合わせる。自然とのつながりを物語の中心に置き、テーマ飲食、小売、インタラクティブ要素も展開する計画だ。具体的な開業日は今後発表される。
会場となるBlue Domeは、Expo 2025 Osakaのために坂茂氏が設計した建築を活用する。直径19メートルの竹構造と直径42メートルの炭素繊維構造からなる無柱空間で、Asiatiqueでは約1万6,000平方メートルの体験型小売、アトラクション、飲食を含む増床部の中心になる。増床部は2026年第4四半期の開業予定で、施設全体は完成時に22万4,000平方メートル超となる見込みだ。
編集部の見方:IP体験を単独箱ではなく地区の回遊核にする
4,000平方メートルの体験を1万6,000平方メートルの増床部へ組み込む構成は、チケット収入だけに依存しない。開演前後の飲食、小売、水辺の滞在へ来場者を回遊させ、IPの集客力を地区全体へ波及できる。アクロバットを含むライブ形式は、録画可能な映像展示との差を作る一方、出演者配置や休演時の品質維持が収容力と原価を左右する。
万博建築の再配置は、建築自体を目的地の物語にできる。ただし「再利用」と体験テーマの環境メッセージを掲げるなら、移築時の資材、空調負荷、運営電力まで説明できることが重要だ。象徴的な建築と有名IPを並べるだけでなく、その関係を来場導線や解説に落とし込む必要がある。
開業日、料金、1回当たりの定員、上演言語は未発表である。特にライブ演目と自由歩行をどう同期し、繁忙時の待ち時間をどう平準化するかが、計画を持続的なLBEへ変える運営上の焦点になる。