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BLINKがシンシナティに復帰、街路を使う大規模な光と投影のイベント

壁画、プロジェクションマッピング、光の彫刻を街中に配置するBLINKが3年ぶりの開催を発表した。

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BLINK Cincinnatiで建物の外壁に投影された作品
画像:BLINK公式発表より(報道引用)

BLINKは2022年3月24日、米オハイオ州シンシナティとケンタッキー州北部で、10月13日から16日まで光とアートのイベントを開催すると発表した。2019年以来3年ぶりの開催で、街路や建物を会場に使う。

会場は約30街区に及び、シンシナティ中心部からオハイオ川を越えてNorthern Kentuckyまで広がる。四日間の屋外イベントとして無料で公開され、各夜に複数の地点を歩いて巡る形式だった。

投影、壁画、光の彫刻を徒歩で巡る

内容は建物の外壁を使うプロジェクションマッピング、恒久設置する壁画、光の彫刻、音楽、参加型作品など。来場者は日没後の街を歩きながら作品を巡る。投影は開催時間中に現れる一方、壁画は終了後も都市に残り、短期イベントと恒久的な公共アートを同じ計画へ入れた。

主催者はアーティストの公募も実施し、既存の都市景観に合わせた作品を集めた。2022年8月に発表した第2弾には、米国内18組と海外3組の作家・団体が含まれた。FAILE、L'Amour Supreme、Michelle Hoogveldらの壁画に加え、Hotel CovingtonやGateway Centerを使うプロジェクションも選ばれた。

投影先となる建物の形や壁面、通りからの見え方は作品ごとに異なる。「Florange」は100本を超える花の造形の間を歩く作品、「Miserie」は霧のトンネル、「Crescendo」は1940年代にシンシナティで製造されたピアノへ光と音を連動させる作品だった。映像を眺めるだけでなく、歩く、演奏する、触れるといった参加方法を街中に分散させた。

都市全体を会場として運営

2019年開催時には、主催者発表で4日間に130万人超が訪れた。広い範囲を無料で歩ける一方、交通規制、人の流れ、夜間の案内を街全体で調整する必要がある。作品ごとに一枚の入場券を確認する方式ではないため、来場者数は施設の入館記録と同じ精度では測れない点にも留意が必要だ。

主催はCincinnati USA Regional Chamber、AGAR、Haile Foundationなどが担い、地域の芸術支援組織ArtsWaveが冠スポンサーとなった。美術館やイベント会社一社で完結せず、自治体圏をまたぐ道路、建物所有者、地域団体との調整によって会場を成立させている。

2022年3月の発表時点では全作品とルートは未公開だった。参加者数の実績も開催後の数字とは分けて見る必要がある。それでも、建物や街路そのものを演出装置に変え、複数の体験を徒歩の動線でつなぐ催しとして規模が示された。

屋内型LBEのように入口と出口を管理できない代わりに、BLINKは都市内の移動そのものを体験へ含める。作品間の暗い区間、橋を渡る時間、飲食店や公共交通も来場体験に影響する。都市規模の没入型イベントでは、個々の作品と同じくらい、移動を分かりやすく安全にする設計が重要になる。