CyberportのDELF 2026、35超の体験展示でXRとIP商業化を接続
XR 6D、VR、没入型文化展示など35超の体験を4ゾーンに配置。技術展示とIP事業者の商談を同じ会場でつなぐイベントです。
香港Cyberportは2026年8月19日、Digital Entertainment Leadership Forum 2026(DELF 2026)を8月28日から30日までCyberportで開催すると発表した。フォーラムと並行して4つのテーマゾーンに35超の体験型展示を設け、AI、没入型技術、ロボティクスを一般来場者が試せる構成にする。
XR 6DとVRを文化展示のゾーンに集約
Arts & Cultureゾーンには、香港初とするXR 6D体験「Harbour Dreams: Hong Kong XR Adventure」、完全版のVR作品「Versailles: The Lost Gardens of the Sun King」、没入型インタラクティブアート「Another World: RADIANCE」、Cyberportの没入型文化展示「The Reveries of Ancient Egypt」を配置する。
ほかのゾーンでは、インタラクティブなスケートボード体験、AI短編ドラマ制作プラットフォーム、3D・AIファッション、コンバットロボット、AI対話型車両などを展示する。4ゾーンの指定課題を終えるとスタンプを集めて景品交換や抽選に参加できる回遊施策も導入する。各体験の所要時間、定員、使用機材、参加料金は発表資料に記載されていない。
編集部の見方:機器別ではなく利用場面別に見せる
技術展示をXR、AI、ロボットといった機器分類だけで並べると、来場者は性能比較に集中しやすい。DELF 2026はArts & Culture、Digital Entertainment、Smart Living & Business、Robotics & Dronesという利用場面で分け、同じゾーン内に作品、制作ツール、体験機器を混在させる。技術を導入後の用途と結び付けて見せる構成だ。
35超の体験を3日間で運用する場合、ヘッドセットの装着補助や衛生管理、体験間の待機列、短時間での説明が共通の課題になる。スタンプ施策は来場者を4ゾーンへ送る一方、人気展示へ集中したときに回遊を滞らせる可能性もある。整理券、所要時間表示、途中離脱時の扱いなど、現場の運用方法は発表から確認できない。
フォーラムではAIによる制作だけでなく、IPの育成、商業化、海外展開も議題にする。体験展示を併設することで、講演で扱う事業課題を実物や試作品で確かめ、制作者と導入側が接点を持てる。ただし、展示後の商談件数や導入実績まで追跡できるかが、単発の技術ショーケースを事業機会へ変える評価軸になる。