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角川武蔵野ミュージアムで体感型ダリ展、360度映像で創作をたどる

サルバドール・ダリの多面的な活動を、巨大映像と音響で見せるデジタルアート劇場が始まりました。

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サルバドール・ダリ エンドレス・エニグマの360度映像
画像:角川文化振興財団提供(公式発表より)

角川文化振興財団は2023年11月17日、体感型展覧会「サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―」の開催を発表した。会場は埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアム1階、グランドギャラリー。同館はところざわサクラタウン内にあり、建築デザインは隈研吾が監修した。会期は同年12月20日から2024年5月31日までとされた。

同館が開発した「体感型デジタルアート劇場」の第3弾で、日本では初公開となるダリの没入型展覧会だった。世界各地で展開された作品で、主催者は海外での累計体験者数を200万人としている。この数字は日本会場の来場者数ではない。

12月分のチケットは、開催前の11月21日13時から販売を始めた。主催は角川武蔵野ミュージアムを運営する角川文化振興財団。展示内容の変更や中止があり得ることも、発売時に案内していた。

1,100平方メートルを32台で投影

グランドギャラリーは1,100平方メートルを超える。32台の高輝度プロジェクターを使い、壁面と床を途切れなく映像で覆う。来場者は決まった座席から鑑賞せず、空間内を自由に歩き、見る場所を変えながら映像と音楽を体験する。

同館では2021年に「浮世絵劇場 from Paris」、2022年に「ファン・ゴッホ―僕には世界がこう見える―」を開催した。ゴッホ展の来場者は24万人を超えたと発表されている。ダリ展では同じ投影設備を使い、上映内容と音響を新しい題材へ入れ替えた。

絵画、映画、舞台、宝飾まで扱う

映像には《記憶の固執》《聖アントワーヌの誘惑》《レダ・アトミカ》などの作品が登場する。絵画に加え、写真、インスタレーション、映画、記録写真も使い、ダリの活動をたどる構成だ。版画、彫刻、舞台芸術、宝飾デザイン、広告、執筆など、複数の分野に関わった作家として紹介している。

全編を通じてピンク・フロイドの楽曲が流れる。ダリの特徴的な口ひげ、超自然的な題材への関心、妻ガラとの関係も映像のテーマに含まれた。異なる年代と媒体のイメージを編集し、床と壁を使う一つの上映作品として構成している。

ジャンフランコ・イアヌッツィが制作

クリエイティブディレクターはジャンフランコ・イアヌッツィ。前回のゴッホ展に続いて角川武蔵野ミュージアムと制作した。イマーシブアートの制作歴は30年に及ぶ。フランスではCarrières des LumièresとAtelier des Lumièresに関わった。韓国・済州のBunker de Lumières、ドバイのInfinity des Lumièresも手がけている。

イアヌッツィは、ボルドーの没入型施設「Bassins des Lumières」の開発にも参加している。角川武蔵野ミュージアムは、同氏が手掛けた展覧会の累計来場者を数百万人としているが、その内訳や集計期間は発表していない。

発表時の料金は一般2,500円、中高生2,000円、小学生1,300円、未就学児は無料。日曜から木曜は10時から18時、金曜と土曜は21時まで開館し、最終入館は閉館30分前だった。第1・3・5火曜日を休館日としていた。

年末年始は休まず営業する一方、通常と異なる開館時間になる日があると案内した。2024年1月15日から19日までは臨時休館。これ以外にも開館時間と休館日を変更する可能性があるため、来館前の確認を求めていた。

公式発表で確認できるのは展示内容、設備、会期、料金までだ。日本会場の来場者数、1回あたりの滞在人数、映像の上映時間、会期中の稼働率は公表されていない。