Eftelingが「Danse Macabre」を開業、108席の回転・昇降舞台を物語空間へ組み込む
Eftelingが旧Spookslot跡に、18メートルの可動舞台と108席を備える屋内ライド「Danse Macabre」を開業した。
オランダのテーマパークEftelingは2024年10月31日、屋内アトラクション「Danse Macabre」を一般公開した。場所は1978年に開いた「Spookslot(幽霊城)」の跡地。恐怖を主題とする新エリア「Huyverwoud」の中核となる。
Huyverwoudの面積は約17,000平方メートル。ライドが入る礼拝堂のほか、広場と待機列がある。飲食店と物販店もエリア内に設けた。投資額は約3,500万ユーロで、建設期間は2年。工事には約500人が関わったとEftelingは公表している。
「幽霊城」の場所に、別の恐怖の舞台をつくる
旧SpookslotはEftelingで「怖がる」体験を担ってきたが、老朽化を受けて再整備の対象となった。Huyverwoudは旧施設の外観を参照しつつ、ベルギーの修道院などをデザインの参考にしたという。旧Spookslotの門の一部は、エリア内に廃墟風の壁として残した。
旧施設のろうそく立てとシャンデリアも再利用された。墓石や手すりは、新施設の礼拝堂や飲食店、森の造作に組み込んでいる。
体験の物語は、1876年10月13日に指揮者ジョゼフ・シャルラタンと楽団が音楽コンクールの後に失踪したという設定から始まる。来園者は回廊、薬草園、墓地、森を通り、約100人ずつ礼拝堂の入口へ進む。家族シャルラタンの小道具や音楽を待機時間から配置し、乗車前の移動も物語の一部にしている。楽曲はカミーユ・サン=サーンスの「死の舞踏」を基に、Eftelingの作曲家ルネ・メルケルバッハがアトラクションとエリア用に新たに編曲。75人編成のオーケストラで録音した。
18メートルの主回転盤と六つの聖歌隊席
ライドシステムは、EftelingとスイスのメーカーIntaminが共同で設計・製造した「Dynamic Motion Stage」である。直径18メートルの主回転盤の上に六つの小回転盤を載せ、それぞれに3列、18人用の聖歌隊席を設ける。一度に乗車できるのは計108人。主回転盤は回転しながら水平または斜めに上下し、傾き、落下する。各席の回転も個別に重ねるため、全員が同じ方向を向いたまま動く形式ではない。
Intaminの公表仕様では、主回転盤の最大傾斜は25度。油圧機構により最大3メートルの上下動を行い、上昇速度は最大毎秒1.5メートル、落下速度は最大毎秒3メートルとしている。Eftelingの資料では高低差を約3.5メートルとしており、数値の定義は一致しないが、いずれも主舞台が大きく上下・傾斜する構成を示す。ショー体験は乗降を除いて3分半。照明器具は600台超、音響はトップスピーカー53台、サブウーファー10台、ウルトラサブウーファー1台を含む64台で構成される。
想定処理能力は毎時1,253人。約20メートルの礼拝堂内で大規模な可動機構をショーとして動かしながら、この人数を送り出す前提となる。利用条件は身長120センチメートル以上で、推奨年齢は8歳以上。シングルライダー用入口も用意した。
待ち列から代替体験までを同じ時間軸に置く
Eftelingは、車いす利用者なども可能な限り同行者と同じ「待ちの旅」を体験できるようにした。乗車には移乗が必要で、緊急時に自力で避難できることを含め最低13メートル歩けることが条件となる。直接乗車できない来園者には、礼拝堂の近くに画像、音、ショー効果を使う別室の代替体験を用意する。ライドのショーと同時に実施することで、体験後にグループで感想を共有できる設計だ。
開発には、車いす利用者を支援するde Zonnebloem、視覚・聴覚障害に関わるBartiméusとGGMD、オランダ自閉症協会などが助言した。さらに「失踪者の部屋」では、オランダ手話、点字、音響効果を使った補足情報も提供する。新機構の導入だけでなく、乗れない場合を含めて来園者がエリアの物語に参加できる経路を設けた点が、この再開発の運用上の特徴である。
108席・毎時1,253人を公表
Danse Macabreは一度に108人が乗車でき、想定処理能力は毎時1,253人と公表された。ショーは乗降時間を除いて約3分半。実際の日別利用者数や平均待ち時間は、今回参照した開業発表では確認できない。
直接乗車できない来園者のためには、礼拝堂近くの別室で代替体験を提供する。この別室はライドと同じ時間にショーを進行させ、終了後に同行者と合流できるように設計されている。