ディズニー・アニメーションの名場面、六本木の壁と床を包む
ディズニー作品の映像と音楽を大空間へ投影する没入型展示が、日本で初めて開催されました。
日本テレビ放送網は2023年3月7日、「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」を六本木ヒルズで開催すると発表した。会場は森タワー52階の森アーツセンターギャラリー。4月29日に開幕し、ディズニー長編アニメーションの映像と音楽を大空間で上映した。
北米以外で初めて東京へ
企画はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオと、投影型展覧会を手がけるLighthouse Immersive Studiosが共同制作した。日本テレビとBS日テレが東京展を主催。2022年12月にトロントで初演し、米国各都市へ展開した後、東京は北米以外で最初の開催地になった。
当初の会期は4月29日から8月31日までだったが、その後9月18日まで延長された。前期は森アーツセンターギャラリーを使い、6月28日からの後期にはスカイギャラリーまで展示区域を広げた。前期の通常開館は午前10時から午後10時で、最終入場は午後8時30分。日時指定の事前予約制で運営された。
約40作品の登場人物が同じ画面に
上映には『ライオン・キング』『ピーター・パン』『ピノキオ』などの古典から、『アナと雪の女王』『ズートピア』『ミラベルと魔法だらけの家』まで、約40作品を使用した。異なる映画の登場人物が同じスクリーンに現れるよう再編集し、作品ごとの名場面を一つの流れにつないだ。
『アラジン』『ベイマックス』『モアナと伝説の海』『アナと雪の女王2』なども登場する。壁面と床の広い投影面に映像を広げ、音響とともに来場者を囲んだ。来場者は空間内を移動でき、立つ場所や視線を向ける方向によって、同時に見えるキャラクターが変わる。
日本独自の順路とヴィランズ・ルーム
東京会場は、ギャラリーA、ヴィランズ・ルーム、ギャラリーBを順に巡る日本独自の構成だった。主役たちの願いや冒険を扱う映像の間に、悪役を取り上げる部屋を設け、明るさや音楽の雰囲気を切り替えた。
後期には展示区域が拡大され、アニメーション制作を紹介するアカデミックエリアやフォトスポットも展開した。スカイギャラリーには『美女と野獣』の舞踏会を題材にした撮影場所や、米国版の映画ポスター、制作資料を展示。大空間の上映を見た後に、作品づくりの背景や記念撮影へ移る順路を用意した。
200種類以上の関連商品
物販では、ディズニー創立100周年の記念商品と、イベント限定デザインの商品を含む200種類以上を扱った。映像中の場面や、アニメーション制作で使うモデルシートをデザインした商品も用意した。
日本テレビによると、東京展の来場者数は最終的に34万5000人。終了後は2023年12月から大阪、2024年7月から富山、2025年3月から岩手へ巡回した。最後の福岡展は2025年10月13日に始まり、2026年2月1日の閉幕をもって国内全日程を終えた。
この展覧会は、約40作品の映像と音楽を再編集し、壁と床を使う共有空間へ広げた。日本会場では独自の順路と後期の区域拡張も行った。上映の途中に悪役の部屋を置き、その先には制作背景を知る展示と撮影場所を用意した。最後は物販へ進む構成だった。