Disney Animation: Immersive Experience、トロントを皮切りに北米9都市へ
ディズニー作品の映像と音楽を壁面へ投影する巡回展が、トロントでの開幕日と北米展開を発表した。
Lighthouse ImmersiveとWalt Disney Animation Studiosは2022年10月18日、「Disney Animation: Immersive Experience」の開幕日と北米展開を発表した。最初の会場はトロントで、12月21日に開幕。その後、2023年に米国8都市を巡る計画を示した。
長編アニメーションの場面を会場全体へ投影
上映には『ライオン・キング』『ピーター・パン』『ピノキオ』などの旧作と、『アナと雪の女王』『ミラベルと魔法だらけの家』などの近年作を使用した。来場者は正面のスクリーンを見るのではなく、壁と床へ広がる映像の中で楽曲と場面をたどる。
作品は一つの映画を最初から最後まで上映する構成ではない。複数の長編アニメーションから、音楽、背景、美術、キャラクターの動きを選び、会場を囲む映像として編集する。世代の異なる来場者が、それぞれ知っている作品へ出会える選曲と場面構成を狙った。
『アナと雪の女王』の場面では床面の反応や特殊効果も使い、映像を見るだけでなく空間内を動く参加者を演出へ取り込んだ。公式発表は、来場者が好きなキャラクターと一緒に歌える体験として紹介している。映画館の静かな鑑賞規則とは異なる過ごし方を前提にした。
制作には、Walt Disney Animation Studiosで特殊企画を担当するDorothy McKimと、Lighthouse Immersiveのクリエイティブチームが参加した。ディズニー側が保有する映像と音楽を、巡回可能な投影型展示へ再構成した企画である。
映画制作側と巡回展側が共同制作
Dorothy McKimは『ターザン』『シュガー・ラッシュ』『ミート・ザ・ロビンソンズ』などで制作に携わった経歴を持つ。Lighthouse Immersive側ではCorey RossとSvetlana Dvoretskyがプロデュースし、「Immersive Van Gogh」などの投影型興行で使った会場運営の知見を持ち込んだ。
映画スタジオが映像と音楽の選定、作品世界の整合性を担い、Lighthouse Immersiveが多面投影と都市展開を担う。既存IPの映像を大きく映すだけでは成立せず、画面比率の異なる素材を壁と床へどう配置し、楽曲間をどうつなぐかという再編集が必要になる。
同じ演目を複数都市へ運ぶ
発表された開催地は、トロントのほかクリーブランド、ナッシュビル、デトロイト、デンバー、ボストン、サンアントニオ、ラスベガス、ミネアポリス。会場ごとにチケット発売時期を分け、料金は39.99ドルからとした。
トロント会場は1 Yonge Streetで、2022年12月21日に開幕すると案内された。米国各都市は2023年2月から順次始める計画で、同じ日に一斉開業するものではない。都市ごとの建物条件に合わせて投影位置を調整しつつ、共通の演目を運ぶ方式だった。
チケットは2022年10月19日に発売し、開始価格は39.99ドル。発表時点では、上映時間、同時入場者数、都市ごとの会場面積は明らかにしていない。巡回先の多さと、各会場の処理能力は分けて見る必要がある。
公式発表には、会場ごとの床面積やプロジェクター数、1回の入場人数は載っていない。一方、既存作品の場面を共通プログラムとして制作し、各都市の建物へ展開する巡回型の運営方法は明確だった。