あべのハルカスで地上300メートルの「バンジーVR」、展望台に疑似落下体験
ハルカス300が、展望台の高さを生かしたVRバンジーを導入。映像と身体演出を重ね、建物固有のスリルを体験に変えました。
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近鉄不動産は2022年7月1日、あべのハルカスの展望台「ハルカス300」で「バンジーVR」を7月20日から提供すると発表した。地上約300メートルにいるという実際の場所とVR映像を組み合わせ、超高層ビルから飛び降りる感覚を疑似体験できるアトラクションだ。
展望台の高さをVR映像につなげる
参加者は専用機器を装着し、あべのハルカスの屋上から大阪の街へ飛び出すような映像を見る。体験前後に展望台から本物の景色を眺められるため、VR内で示される高さを想像しやすい。どこでも再生できる映像ではなく、超高層展望台にいる状況を前提にした企画である。
高所から落下する視覚情報に身体への演出を重ね、短時間でも強いスリルを作る。実際のバンジージャンプを都市の展望台で実施することは難しいが、VRなら建物の安全な区画内で疑似体験として提供できる。
景色を見る施設に体験目的を加える
展望台の中心的な商品は眺望だが、天候や再訪時の新鮮さに左右される。「バンジーVR」は建物の高さを別の角度から商品化し、景色を見る以外の来場理由を加えた。大阪の都市景観そのものを体験の背景にできる点も、場所との相性がよい。
発表時点では、2022年7月20日から8月28日までの期間限定企画として案内された。夏休み中に提供期間を絞り、話題性のある追加体験として展望台の集客につなげる狙いが読み取れる。
編集部の見方
VRを既存施設へ導入する際、体験内容と場所が無関係だとゲーム機を置いただけに見えやすい。バンジーVRは「地上300メートル」というハルカス300の特徴を、そのまま物語とスリルに使った。既存資産の意味をデジタル体験で増幅する、わかりやすいLBEの設計例だ。