IAAPA、2026年殿堂入り4人を発表 水上施設の安全や乗り物設計を評価
IAAPAが2026年の殿堂入り4人を発表。水上施設の運営・安全、テーマパークの乗り物設計、持続可能な観光への貢献を評価した。
国際アトラクション協会(IAAPA)は2026年8月25日、同年のHall of Fame選出者を発表した。選ばれたのはChip Cleary氏、Jeffrey Ellis氏、Bob Gurr氏、Miguel Quintana Pali氏の4人。
Cleary氏とEllis氏は、水上施設の開発と安全に貢献した。Gurr氏はテーマパークの乗り物設計、Quintana Pali氏は自然や文化を生かした観光開発で評価された。
4人は11月16日、米フロリダ州オーランドで開くIAAPA Expo 2026の関連行事で正式に殿堂入りする。行事の収益は、次世代の業界人材に奨学金を提供するIAAPA Foundationへ充てる予定だ。
水上施設では開発と安全の両面から2人を選出
Chip Cleary氏は約50年にわたり、テーマ性を持つウォーターパークの開発、水上アトラクションの設計、施設運営に携わってきた。Palace EntertainmentとParques Reunidosを率いたほか、Europa-Parkのウォーターパーク「Rulantica」の開発にも関与した。IAAPAでは会長とCEOを務め、団体の拡大にも貢献したと評価されている。
Jeffrey Ellis氏はEllis & Associatesの創業者で、40年以上にわたり水上施設の安全向上に取り組んだ。IAAPAは救助用チューブと「10/20 Protection Standard」の導入を主な功績に挙げる。運営監査や、根拠に基づく能力基準の整備も評価した。同氏の研修と安全手法は40カ国を超える水上施設へ広がったという。
両者の選出理由は、ウォーターパークを設備開発だけで捉えていない。新しい施設や遊具をつくる仕事と、監視員の訓練や日々の監査を通じて安全に運営する仕事を、それぞれ業界への貢献として取り上げている。
Bob Gurr氏は現在も使われる乗り物の基本設計に貢献
Bob Gurr氏はWalt Disneyの初期Imagineerの一人である。Disneylandの「Autopia」とモノレールの車両を設計した。「Matterhorn Bobsleds」と「Submarine Voyage」の乗り物やシステムにも携わっている。
IAAPAは、乗り物が連続して動きながら来場者を運ぶOmnimoverも功績の一つに挙げた。
選出理由は個別の人気アトラクションだけでなく、後のテーマエンターテインメントや設計者へ与えた影響に及ぶ。IAAPAの発表では、各システムの輸送能力、開発費、現在の採用施設数は示されていない。
Xcaretは自然、文化、宿泊を一つの目的地に統合
Miguel Quintana Pali氏はGrupo Xcaretを通じ、自然と文化を扱う観光地を開発した。環境への配慮を掲げながら、宿泊施設とイマーシブ体験も展開している。IAAPAは、地域文化を扱う体験と環境保全を商業施設の運営に組み込んだ点を評価した。持続可能な観光と事業革新の国際的な事例だと説明している。
選考を担当したのは、過去のIAAPA Global Board Chairと、現在の5地域のRegional Advisory Board Chairで構成する組織だ。IAAPAは候補者数を公表していない。審査項目の配点と、4人それぞれの評価結果も明らかにしていない。
発表文では、乗り物や施設の開発だけを功績として扱っていない。監視員の訓練と安全基準、業界団体での活動、自然・文化を組み込んだ観光開発も選出理由に含めている。