「Immersive Museum」が日本橋で開幕、印象派の絵画を壁と床へ投影
モネなどの作品を空間全体へ映す没入型展覧会が日本橋で開幕。来場者が映像の中を歩く新しい鑑賞方法を提案しました。
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「Immersive Museum」は2022年7月8日、東京・日本橋の日本橋三井ホールで開幕した。モネをはじめとする印象派の絵画を、壁と床を覆う大規模映像と音楽で再構成し、来場者が作品の中を歩く鑑賞体験として提供した。
絵画の色と筆触を空間へ広げる
会場では名画を額縁の中に固定せず、細部を拡大し、複数の面へ連続して投影する。来場者は決められた座席から見るのではなく、立つ場所を選びながら映像を眺められる。絵画の歴史や技法を順番に読む展覧会とは異なり、色、光、音から作品へ入る構成だった。
同じ回に多くの人を受け入れられる投影型展示は、ヘッドセット型VRより装着や清掃の手間が少ない。家族や友人と同じ映像を共有でき、写真撮影を通じた情報発信とも相性がよい。
日本橋のホールを期間限定の美術空間に
専用美術館ではないホールに投影設備を組み、期間限定の体験施設へ転換した。作品データと上映システムを使って開催地を変えられるため、常設の収蔵品を持たない会場でも大規模なアート体験を展開できる。
編集部の見方
投影型のイマーシブ展示は、原画を見る体験の代わりではない。作品を知らない人が興味を持つ入口や、複数人で感覚を共有するイベントとして価値を持つ。Immersive Museumの開幕は、日本国内でこの形式が商業イベントとして定着していく節目の一つになった。