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天王洲で「Immersive Museum」、印象派の絵画を高さ5.5メートルの映像に

約1,400平方メートルの倉庫空間へ名画を投影し、歩きながら鑑賞する没入型展覧会が発表されました。

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Immersive Museumの壁と床に投影された印象派の映像
画像:Immersive Museum実行委員会提供(公式発表より)

Immersive Museum実行委員会は2020年2月13日、東京・天王洲の寺田倉庫G1ビル5階で「Immersive Museum」を開催すると発表した。印象派の絵画を映像化し、壁面と床面へ投影する体験型の展覧会である。第1弾のテーマは印象派。当初の会期は4月17日から8月12日までと案内された。チケットの事前販売は2月15日に始める予定だった。

高さ5.5メートルの倉庫空間を使う

会場全体の高さは5.5メートル、面積は約1,400平方メートル。公式発表は、この数字が空間全体を指し、実際の投影面積とは異なると注記している。来場者は映像と音響に囲まれた屋内を自由に歩き、見る位置を自分で選ぶ。

展示名にある「Immersive」は、原画の前に立って一枚ずつ見る形式から、作品世界の中へ入ったように感じる鑑賞へ移す考えを表していた。映像は壁から床まで広がる。天井の高い倉庫を会場に選んだことで、家庭のディスプレイや一般的な展示室では得にくい大きさを作った。

8人の画家、約70作品を8つの場面へ

監修は、19世紀の西洋絵画を研究する早稲田大学文学学術院の坂上桂子教授が担当した。クロード・モネを中心に、印象派を代表する8人の画家から約70作品を選定。それらを八つの場面に分け、場面ごとに異なるテーマを設けた。

モネの作品では「印象・日の出」「ラ・ジャポネーズ」「積みわら」「ロンドンの国会議事堂」「ルーアン大聖堂」「睡蓮」を展示予定作品として挙げた。このほか、ドガやルノワールをはじめとする7人の画家を扱う。男性画家だけに偏らず、ベルト・モリゾとメアリー・カサットの作品も含めた構成だった。

港の風景、絵の具のタッチ、連作の時間

八つの場面のうち、「印象、日の出」では、モネが見たと考えられるフランスのル・アーヴル港をCGで作り、絵画と組み合わせた。「印象派の技法」では、鮮やかな絵の具のタッチを分解して大きく見せ、制作過程の中へ入るような表現を狙った。

「モネの連作」は、同じ風景を異なる時刻や天候で描いた複数の作品を連続して見せる。静止した一枚を動かすことより、光と時間の変化を作品同士のつながりから体験させる場面だ。公式発表は、こうした演出を画家の視点へ近づく「視点の転換体験」と説明した。

発表時に公開された画像は投影イメージであり、実際の映像とは異なるという注意書きが付いていた。映像の解像度、プロジェクターの台数、音響機器、各場面の上映時間は公表されていない。そのため、既存本文にあった「絵の要素を個別に動かす」という制作工程は、確認できる一次情報がなく削除した。

大人2,500円、小学生未満は無料

発表時の料金は大人2,500円、中学生・高校生1,500円、小学生800円。小学生未満は無料で、会場では当日券も販売するとしていた。前売券はイープラス、ローソンチケット、チケットぴあで扱う予定だった。

会場は、りんかい線・天王洲アイル駅B出口から徒歩4分、東京モノレールの同駅中央口から徒歩5分。主催はImmersive Museum実行委員会で、電通など4社が参加した。企画制作はドリルと電通、寺田倉庫が協賛した。

原画を展示せず、映像で絵の見方を変える

この企画で展示されるのは原画ではない。研究者の監修を受けて選んだ作品を、CG、投影、音響によって八つの場面へ組み直す。筆致を拡大し、連作を時間の流れとして見せることで、画集や通常の展示では気づきにくい部分へ視線を向ける設計だった。

一方、発表資料には、一回の上映時間、入れ替え制の有無、会場内の定員、滞在時間が記載されていない。開催後の来場者数や評価も、この発表時点では分からない。確認できるのは、印象派を扱う第1弾の展示構成と、当初予定された会期・料金までである。