Immersive Museum TOKYO 2023、ゴッホらポスト印象派を映像化
ゴッホやゴーガンらの技法と関係を、壁と床を覆う映像と音響でたどる展示の開催が発表されました。
Immersive Museum実行委員会は2023年4月25日、「Immersive Museum TOKYO 2023」を日本橋三井ホールで開催すると発表した。第2弾のテーマはポスト印象派。ゴッホとゴーガン、スーラ、セザンヌらが印象派から受けた影響と、各自の技法を映像と音で紹介する計画だった。
高さ6メートル、約700平方メートル
会場には高さ6メートル、約700平方メートルの空間を使用した。壁面と床面へ映像を投影し、特別に構成した音響と組み合わせる。来場者は空間内を自由に歩き、座る場所や見る方向を自分で選べた。
発表資料の約700平方メートルは会場空間全体の面積で、投影面積とは異なる。著名な作品の画像を映像コンテンツへ再構成し、画家の技法や制作過程を拡大、分解、動きによって紹介する有料展覧会である。
ポスト印象派の技法と制作過程を映像化
19世紀後半の画家たちは、印象派が示した光や色彩の表現を受け継ぎながら、それぞれの方法へ進んだ。第2弾では、完成した作品の拡大投影に加え、特徴的な技法や制作過程を動きで見せる方針が示された。
画家同士が影響を与え合った関係も扱う。ゴッホとゴーガンの共同生活や、スーラが点描を追究した過程を通じ、印象派から表現が枝分かれしていく流れを上映に組み込んだ。4月25日の第一報では詳しい構成を後日発表するとしていたが、6月9日の続報で約80作品を使うことが明らかになった。
紹介作品には、ゴッホの「星月夜」、スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」、ゴーガンの「説教あとの幻影」が含まれた。ゴッホは強い色と筆致、スーラは補色理論に基づく点描を紹介する。ゴーガンの場面では、輪郭線で形を区切るクロワゾニスムと総合主義を扱った。完成した名画の形に加え、作家ごとに異なる色と線の組み立て方を映像の素材にした。
前年の印象派展は20万人超
Immersive Museumは2022年、日本橋で印象派をテーマに初開催され、20万人以上を動員した。2023年は東京でテーマをポスト印象派へ変える一方、前年の印象派プログラムを福岡と大阪へ巡回させた。
福岡展は4月29日から9月10日まで、BOSS E・ZO FUKUOKAで開催。大阪展は6月17日から9月6日まで、堂島リバーフォーラムで開かれた。同じ年に、東京では新作、福岡と大阪では前年テーマを展開する編成である。
大人2500円、小学生以下は無料
東京展の会期は7月7日から10月29日まで。会場はCOREDO室町1の4階にある日本橋三井ホールで、東京メトロ三越前駅から直結していた。日本橋駅から徒歩7分、東京駅日本橋口から徒歩9分とも案内された。
料金は大人2500円、大学生と専門学生1800円、中学生と高校生1500円。小学生以下は無料だった。障害者割引は本人と付き添い1人まで各1200円で、証明書の提示が必要。チケットは6月9日にイープラスで発売された。主催はImmersive Museum日本橋実行委員会に加え、電通と佐々木ホールディングス、ドリル。電通とドリルが企画制作を担当した。
2023年の東京展は、前年と同じ投影形式を維持しながら、扱う時代と作家を変更した。印象派の名画を包囲型映像で見せた第1弾に続き、第2弾ではポスト印象派の技法、制作過程、作家間の影響へ説明範囲を広げた。画家ごとの色、線、構図の違いを、大きな映像の中で見比べる構成だった。