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体験コンテンツ公開:

ティフォニウムお台場に「ISLAND MIRRORGE VR」、佐渡金山を幻想世界に

佐渡金山を舞台にした現地MR作品を、動くトロッコ型座席で体験するVRアトラクションへ展開しました。

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ISLAND MIRRORGE VRでトロッコ型の座席に座る参加者
画像:ティフォン提供(公式発表より)

ティフォンは2021年7月14日、体感型ライドアトラクション「ISLAND MIRRORGE VR」を翌15日からティフォニウムお台場で運営すると発表した。新潟放送との共同開発で、史跡・佐渡金山を舞台にした現地向けMR作品を、東京で体験できる着席型VRへ作り直した企画だ。

会場はダイバーシティ東京 プラザ5階のティフォニウムお台場。参加者はヘッドセットを装着し、トロッコを模した座席に乗って、VR空間に再現された坑道へ入る。座席の振動と送風を映像に合わせることで、暗い坑道を走る感覚を表現していた。

現地の物語を都市型施設へ運ぶ

物語の舞台は、異世界と交わった幻想的な佐渡金山だ。参加者は「金光石の精霊」とされるアウルーとトロッコに乗り、坑道の奥を調査する。実在する場所に精霊や未知の景色を加え、史跡紹介の枠を越えたダークファンタジーとして作られている。

元になった作品は、佐渡金山の現地で体験するMRコンテンツだった。現地版では実際の周囲にデジタル映像を重ねるが、お台場版は坑道そのものをVR映像で見せる。さらに座席の振動と風を加え、トロッコ移動の部分を都市型施設の中で再現した。

約10分、1回1,400円で当日受付

体験人数は1回につき1人から4人。準備に約4分、VRでの体験に約6分を要し、全体の所要時間は約10分と案内された。料金は1,400円で、対象年齢は7歳以上。事前予約は受け付けず、来場当日に店舗で申し込む運用だった。

長い移動を伴うフリーロームVRとは異なり、参加者は座席から立ち上がらない。体験者の移動範囲を抑えながら、座席と送風装置で加速や走行を伝える構成のため、限られた区画に導入できる。公式発表では必要な床面積や一日の処理人数までは示されていないが、約10分という時間と最大4人という単位は明記されていた。

金山の歴史をファンタジーの入口に

佐渡金山は1601年の開山以降、江戸幕府の直轄地として小判の製造を支えた。1869年に官営化され、1896年には三菱合資会社へ払い下げられた。ティフォンの発表によると、最盛期には年間約1,500キログラムの金と約25トンの銀を生産し、1989年に操業を休止した。2021年の発表時点では、ユネスコ世界遺産の暫定一覧に記載されていた。

「ISLAND MIRRORGE VR」は、こうした沿革を順番に学ぶ展示ではない。歴史ある坑道を物語の舞台として借り、精霊との探索とトロッコの疾走を前面に出している。現地を知る入口として使える一方、発表資料には、体験後の佐渡への送客数や観光意向の調査結果は掲載されていない。

制作を担ったティフォンは、VR・AR・MRを使ったコンテンツ開発とティフォニウムの施設運営を行う企業だ。新潟県の放送局である新潟放送と組み、地域に根差した題材を東京の常設施設へ運んだ。現地版のMRと都市版のVRを用意したことで、同じ作品世界を、史跡に立つ体験とライドに乗る体験へ分けて展開した事例となった。